著者
三浦 裕行
出版者
北海道大学総合博物館
巻号頁・発行日
2005-03-31

内田正練(うちだまさよし)氏は北海道大学水泳部の大先輩です。大正9年(1920)のベルギーアントワープ大会に参加した日本最初のオリンピック水泳代表選手であり、彼の地でクロール泳法を会得して帰国し、広くクロール泳法を日本に広めた日本近代水泳の功労者であります。内田正練氏の業績を再確認しようと過去の記録をまとめ北海道大学総合博物館第20回企画展示を計画しました。本書はそのパンフレットとして作成したもので、当時の競技記録と写真をもとに日本泳法からクロール泳法へと転換していった大正末期の水泳事情と内田正練氏の足跡を辿ろうとするものです。
著者
田中 秀和 三浦 裕行
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2009年年会
巻号頁・発行日
pp.158, 2009 (Released:2010-04-06)

Mn3V2Si3O12は2価の8配位席にMn2+を持ち、3価の6配位席にV3+を持つgarnetである。 鞍瀬鉱山, 藤井鉱山・法花寺野鉱山の3鉱山でしか見出されておらず、桃井石(momoiite)として新鉱物申請中である。3鉱山に共通して8配位席にはCaが、6配位席にはAlがそれぞれ置換するという特徴的な化学組成が見られる。momoiite, goldmanite(Ca3V2Si3O12), spessartineならびにgrossularの4成分の固溶が推測され、momoiite成分は最大で60%程度であると考えられる。また、前述の4成分系において、Mnが増えるとVが減るという傾向が見られる。 Schreyer and Baller(1981)では1000℃において、8配位席と6配位席のイオン半径の大きさ組み合わせから、それぞれspessartine:常圧、goldmanite:常圧-0.4GPa, grossular:0.4GPa, momoiite:3.0-5.0GPaの圧力以上で安定としている。鞍瀬鉱山は約0.4GPa, 藤井鉱山、法花寺野鉱山はスカルンで生成されたと考えられる。よって、上記の3鉱山において端成分に近い組成のmomoiiteが産出しない理由の1つとしてとして、天然の圧力条件では圧力が低すぎるという点が挙げられる。そこでmomoiite-goldmanite系及びmomoiite-spessartine系の合成を行った。
著者
三浦 裕行
出版者
The Crystallographic Society of Japan
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.145-147, 2003-04-30 (Released:2010-09-30)
参考文献数
4
被引用文献数
75 81
著者
島倉 広至 三浦 貴生 浜根 大輔 松枝 大治 三浦 裕行
出版者
北海道大学大学院理学研究院
雑誌
北海道大学地球物理学研究報告 (ISSN:04393503)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.19-35, 2015-03-19

The Teine mine is a epithermal Au-Ag-Cu deposit located at the west part of Sapporo, Hokkaido, Japan. More than 30 veins are distributed in the 5km2 area. So far, 48 mineral species are reported from the Teine mine. However, mineralogical study is not enough to describe the wide variety of mineral occurrence in this mine. The authors perform a descriptive study of ore samples stored at the Hokkaido University Museum and found 15 newly observed minerals from the Teine mine. Especially, cupropavonite,hodrushite,koritnigite, krautite and poubaite are first report from Japan. Poubaite, PbBi2Se2Te2, found in goldfieldite grain, is idiomorphic and less than 30 μm in diameter. It shows creamy white color and metallic luster. Bireflectance is strong. The observed empirical formula, PbBi2(Te2.0Se1.9S0.1) Σ4, is consistent with the ideal formula (Zdenek et al., 1987).
著者
三浦 裕行
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
鉱物学雜誌 (ISSN:04541146)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.9-10, 1996-01-25 (Released:2009-08-11)
参考文献数
8