著者
田中 秀和 Tanaka Hidekazu
出版者
新潟医療福祉学会
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.80-87, 2012-11

Yuki Honda, the educational sociology person, did the following opinions. 1 Employment from a school, 2 Hyper- meritocracy, 3 Educational professional meaning 4 NEET theory. This paper performs these arrangement. Her idea will have influence good for a future argument.近年、日本社会において若年者をめぐる動向は激変期を迎えている。格差社会の進展や貧困の深刻化が進行している中、若年者もその影響を受けている事実を否定することはできない。そのような中、教育社会学者の本田由紀は、若年者を取り巻く環境を学問的に整理し、「学校経由の就職」を廃止することや、教育の職業的意義をより高めるような教育を行っていく必要性を主張している。本稿では、ひとりの学者である本田由紀に焦点を当てて、その主張点を洗い出し、今後、よりこの領域の議論が活発化することを目指す。
著者
田中 秀和 石井 香奈子 若林 進
出版者
一般社団法人 日本薬局学会
雑誌
薬局薬学 (ISSN:18843077)
巻号頁・発行日
pp.oa.2020-0018, (Released:2021-01-13)
参考文献数
13

【目的】朝食後に赤線など一包化された分包紙へ色線を付す行為は,個々の薬局・病院において独自に配色が行われているが,転居や災害などによって調剤施設が変わると配色パターンも変更となり服用間違いが懸念されるため,配色について実態調査を行った.【方法】2018 年 5 月 16~22 日において,薬剤師を対象として Web アンケートを実施した.なお,本研究は長崎県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した(長倫薬29-7).【結果】有効回答 77 件のうち,用法ごとに色線を設定していた施設は 54.5%(42件)あった.配色で最も多かった 4 色は,朝食後─赤系,昼食後─黄系,夕食後─青系,就寝前─黒系であった.アンケート中,配色パターンの統一に対して賛成 66.2%(51 件)であり,反対 15.6%(12 件)を上回った.【考察】配色パターンが未統一であることに起因するインシデント事例も存在し,統一に賛成する意見が反対する意見を上回った.配色パターンの統一が望ましいと考える.
著者
田中 秀和 石井 香奈子 若林 進
出版者
一般社団法人 日本薬局学会
雑誌
薬局薬学 (ISSN:18843077)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.27-38, 2021 (Released:2021-04-27)
参考文献数
13

【目的】朝食後に赤線など一包化された分包紙へ色線を付す行為は,個々の薬局・病院において独自に配色が行われているが,転居や災害などによって調剤施設が変わると配色パターンも変更となり服用間違いが懸念されるため,配色について実態調査を行った.【方法】2018 年 5 月 16~22 日において,薬剤師を対象として Web アンケートを実施した.なお,本研究は長崎県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した(長倫薬29-7).【結果】有効回答 77 件のうち,用法ごとに色線を設定していた施設は 54.5%(42件)あった.配色で最も多かった 4 色は,朝食後─赤系,昼食後─黄系,夕食後─青系,就寝前─黒系であった.アンケート中,配色パターンの統一に対して賛成 66.2%(51 件)であり,反対 15.6%(12 件)を上回った.【考察】配色パターンが未統一であることに起因するインシデント事例も存在し,統一に賛成する意見が反対する意見を上回った.配色パターンの統一が望ましいと考える.
著者
田中 秀和
出版者
岡山大学文学部
雑誌
岡山大学文学部紀要 (ISSN:02854864)
巻号頁・発行日
no.66, pp.67-79, 2016-12
著者
田中 秀和
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.142, no.3, pp.112-115, 2013 (Released:2013-09-10)
参考文献数
28

脳を治療するための薬物は,従来神経伝達物質に関連するものが主であった.現在はそれらに加えて,神経変性疾患のメカニズム解明をもとにした治療法の開発や,喪失した細胞を補充することを目指した再生医学的アプローチも盛んになっている.今後はさらに,シナプス病といった概念の発展により,神経回路の構築そのものが,あらたな治療標的を探索する対象となっていくかもしれない.近年シナプス前後の細胞間認識に関わる接着分子や,その他のタイプのシナプス形成に関わる分子が,自閉症などの疾患に関連することが示されている.うつ病においても海馬が萎縮し,逆に治療により拡大することなどから,海馬神経回路の機能や構造が変化する可能性がある.海馬神経回路リモデリングを担う分子の一例として,プロトカドヘリン型の接着分子arcadlinが知られている.arcadlinは即効性に抗うつ効果を示す電気けいれんにより誘導されるばかりでなく,遅効性の抗うつ薬の慢性投与後にも誘導される.またうつ病患者の海馬において増加する脱リン酸化酵素MKP-1と,拮抗する関係にあるp38 MAPキナーゼがarcadlinによって活性化することからも,arcadlinとそのシグナル伝達系による海馬シナプスリモデリングのメカニズムは,うつ病の治療効果に関与する可能性が期待される.
著者
田中 直哉 近藤 澄子 田中 秀和 佐藤 均
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.320-328, 2005-04-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

We report on the development and introduction of our original SOAP (Pharmacy-oriented SOAP : P-SOAP) form, an expanded version of the conventional SOAP form, which is highly suited to community pharmacies. In P-SOAP, patient follow-up items and pharmaceutical care planning actions have been added. We conducted a questionnaire survey of 13 newly graduated pharmacists who had been educated on the use of the conventional SOAP for about half a year to ascertain their opinions of P-SOAP. They felt that the conventional SOAP had unclear assessment (A) and planning (P) definitions, and that actual medication instructions did not fit in with the SOAP form. However, they thought that P-SOAP enabled them to easily acquire detailed patient information and prepare patient records in a relatively short time. In conclusion, P-SOAP should be a useful tool for recording medication history in an optimal manner for the community pharmacy, and contribute to raising the quality of patient care.
著者
坂下 晃祥 田中 秀和 Akiyoshi SAKASHITA TANAKA Hidekazu 花園大学社会福祉学部 花園大学社会福祉学部 THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY
出版者
花園大学社会福祉学部
雑誌
花園大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:09192042)
巻号頁・発行日
no.19, pp.79-94, 2011-03

2007(平成19)年に社会福祉士及び介護福祉士法が改正され、より時代のニーズに適合した社会福祉士の活躍が求められている。一方、福祉に関する専門職の資格として、社会福祉士より先に制度化された社会福祉主事については、議論の場に登場する機会が減少し、これまでにもその制度の形骸化が指摘されており、その存在意義が問われている。本稿においては、社会福祉主事任用資格の制定史を振り返り、改めてその意義と課題を探ることにより、今後の議論に活かそうとするものである。
著者
平山 匡彦 田中 秀和 鈴木 慎太郎 井上 広平 永富 亜紀 作元 誠司 北原 敏弘 宮﨑 長一郎 吉谷 清光 佐藤 宏樹 堀 里子 三木 晶子 澤田 康文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.8, pp.913-922, 2013 (Released:2013-08-01)
参考文献数
2
被引用文献数
1

This study was conducted among 252 inhabitants aged 16 years or older of small remote islands in Gotoh. The survey was conducted in a direct interview format based on a questionnaire. In the interview, the respondents were asked about the statuses of their Internet usage, purchase/use/storage of nonprescription drugs, acquisition of information regarding nonprescription drugs, as well as regulations pertaining to the sale of nonprescription drugs, including the use of postal services. Among the respondents, 7.5% were Internet users, whereas people who had past experiences in purchasing nonprescription drugs through Internet accounted for as few as 0.8% of the total number of respondents; 63.9% of the inhabitants of small remote islands did not use nonprescription drugs, additionally, most inhabitants of small remote islands did not express any need for nonprescription drugs sold through Internet. Further, the findings suggested that a large number of people felt the need for the presence of pharmacists and experts to provide them with explanations and information regarding nonprescription drugs. However, because a large number of these people were unaware of the existence of pharmacists, it is important that in the future, pharmacists should conduct “consultation meetings and briefings regarding medications.” These meeting may be held in a continuous manner in these small remote islands, such that the inhabitants recognize the difference in a pharmacists' profession. It is essential that “family pharmacies/pharmacists” play a central role in promoting the supply, management, and proper use of pharmaceutical products.
著者
山田 博胤 田中 秀和 宮原 俊介 尾形 竜郎 楠瀬 賢也 西尾 進 鳥居 裕太 平田 有紀奈 大北 裕 佐田 政隆
出版者
一般社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
2016

症例は,46歳男性,循環器内科医師,主訴は左足関節内果部と上腕の疼痛である.僧帽弁逸脱症による僧帽弁逆流と発作性心房細動の既往がある.足関節の疼痛は蜂窩織炎を疑って,血液検査と表在エコー図検査を行った.疼痛部は皮下浮腫が著明であったが,軟部組織の血流シグナルが乏しく,後脛骨動脈の血管壁を主体とした炎症と,同動脈の閉塞が確認された.一方,左手関節近位の尺骨動脈は逆行性血流を示しており,左尺骨動脈分岐部直後で閉塞していた.これらの所見から多発性血管閉塞性動脈炎と診断し,その原因究明のために直ちに心エコー図検査を施行した.その結果,僧帽弁に可動性を有する棍棒状の異常構造物を認め,僧帽弁逆流は高度に増悪しており,感染性心内膜炎と診断された.頭部MRI検査で異常を認めなかったため,外科的加療(疣腫摘除術,僧帽弁形成術,左房縫縮術,左心耳閉鎖術,Maze手術)が行われた.血液培養は陰性であったが,摘出した疣腫の培養からStaphylococcus warneriが同定された.Staphylococcus warneriは皮膚常在菌であり,本病原体による自己弁の感染性心内膜炎は報告が少ない.術後の経過は良好であり,抗生剤を6週間静脈投与した後に社会復帰した.患者が循環器内科医であり,自身の足関節および上腕の疼痛を契機に,表在エコー図検査と心エコー図検査を用いることで,感染性心内膜炎を迅速に診断した稀有な症例であり,かつ,感染性心内膜炎の起炎菌としては稀なStaphylococcus warneriが同定されたので,文献的な考察を加えて報告する.
著者
平山 匡彦 田中 秀和 鈴木 慎太郎 永富 亜紀 作元 誠司 北原 敏弘 宮崎 長一郎 吉谷 清光 佐藤 宏樹 堀 里子 三木 晶子 澤田 康文
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.57-63, 2013 (Released:2013-09-05)
参考文献数
2
被引用文献数
1

Objective: The revised Pharmaceutical Affairs Act that came into force in June 2009 prohibits the sale of nonprescription drugs via mail.  However, as a provisional measure, regular users and inhabitants of remote islands who do not have access to pharmacies or drug stores are allowed to purchase nonprescription drugs via mail until the end of May 2013.  This study involves a survey on the purchasing of nonprescription drugs by Internet-illiterate inhabitants of the remote Goto Islands, Nagasaki Prefecture, Japan.Methods: Our process began with the distribution of questionnaires via mail to inhabitants of the remote Goto Islands, of whom 3,819 were randomly selected.  The responses were sent between January 22 and February 26, 2011.  We analyzed problems presented by 522 inhabitants who were Internet-illiterate.Results: The results revealed that 57.3% of the respondents living on large islands—with pharmacies, drug stores, and pharmacists— (e.g., Fukueshima) and 85.3% of respondents living on small islands scattered around large islands—with none of the abovementioned amenities— (e.g., Maeshima) were Internet-illiterate.  Additionally, a majority of the respondents (more than 80%) felt no need to purchase nonprescription drugs over the Internet.  However, considering that a handful of these inhabitants do, or will at some time need to purchase nonprescription drugs over the Internet, we strive to establish an optimal system for supplying medications to these Internet-illiterate inhabitants.Conclusion: Community pharmacists need to establish close relationships with the Internet illiterate (particularly those living on small islands) and promote the overall appropriate use of medicinal products.
著者
坂下 晃祥 田中秀和 Akiyoshi SAKASHITA TANAKAHidekazu 花園大学社会福祉学部 花園大学社会福祉学部 THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY
巻号頁・発行日
vol.19, pp.79-94,

2007(平成19)年に社会福祉士及び介護福祉士法が改正され、より時代のニーズに適合した社会福祉士の活躍が求められている。一方、福祉に関する専門職の資格として、社会福祉士より先に制度化された社会福祉主事については、議論の場に登場する機会が減少し、これまでにもその制度の形骸化が指摘されており、その存在意義が問われている。本稿においては、社会福祉主事任用資格の制定史を振り返り、改めてその意義と課題を探ることにより、今後の議論に活かそうとするものである。
著者
田中 秀和 三浦 裕行
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2009年年会
巻号頁・発行日
pp.158, 2009 (Released:2010-04-06)

Mn3V2Si3O12は2価の8配位席にMn2+を持ち、3価の6配位席にV3+を持つgarnetである。 鞍瀬鉱山, 藤井鉱山・法花寺野鉱山の3鉱山でしか見出されておらず、桃井石(momoiite)として新鉱物申請中である。3鉱山に共通して8配位席にはCaが、6配位席にはAlがそれぞれ置換するという特徴的な化学組成が見られる。momoiite, goldmanite(Ca3V2Si3O12), spessartineならびにgrossularの4成分の固溶が推測され、momoiite成分は最大で60%程度であると考えられる。また、前述の4成分系において、Mnが増えるとVが減るという傾向が見られる。 Schreyer and Baller(1981)では1000℃において、8配位席と6配位席のイオン半径の大きさ組み合わせから、それぞれspessartine:常圧、goldmanite:常圧-0.4GPa, grossular:0.4GPa, momoiite:3.0-5.0GPaの圧力以上で安定としている。鞍瀬鉱山は約0.4GPa, 藤井鉱山、法花寺野鉱山はスカルンで生成されたと考えられる。よって、上記の3鉱山において端成分に近い組成のmomoiiteが産出しない理由の1つとしてとして、天然の圧力条件では圧力が低すぎるという点が挙げられる。そこでmomoiite-goldmanite系及びmomoiite-spessartine系の合成を行った。
著者
田中 秀和
出版者
新潟医療福祉学会
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.13-20, 2018-03

浅賀ふさは、日本における医療ソーシャルワーカーの先駆けとして、今日に至るまで広くその業績が認められ、日本社会福祉史に残る人物のひとりである。本稿では、社会福祉学における人物研究として、浅賀ふさの生涯を紐解くことを第一の目的とした。併せて、浅賀の生き方を研究することにより、それを将来の福祉人材確保の一助とすることを目指した。研究のなかでは、ひとつの材料として、彼女を取り上げたDVD作品である「Women Pioneers-女性先駆者たち7 浅賀ふさと医療社会事業」を用いた。そこでは、これまでの浅賀ふさに関する研究では明らかにされることのなかった、彼女が渡米中に現地の婦人参政権獲得運動とその成果を目の当たりにしたというエピソードや、国際婦人年を受けてわが国の家庭内の子育てにおける男女同権(同位)意識の弱さを問題視する発言等があり、新たな史実が発見された。また、浅賀ふさの生き方は、社会福祉に関心をもつきっかけは一様ではないことを示しており、このような生き方を明らかにすることは、将来の福祉人材確保にも活かせるものであるといえる。
著者
田中 秀和
出版者
立正大学社会福祉研究所
雑誌
立正大学社会福祉研究所年報 (ISSN:13449532)
巻号頁・発行日
no.22, pp.75-109, 2020-07-31

Studies focusing mainly on policymakers (bureaucrats, etc.) are one commonly used technique for historical research on public assistance, including welfare systems. These studies include research on the process of establishing welfare law, research on the social history of welfare systems, and analysis of welfare standards and implementation procedures. On the other hand, some research takes a different approach to the pertinent issues, focusing on the welfare case workers who administer welfare on the front lines. This research traces the history of independent research organizations, whose primary members are welfare caseworkers, and describes how, in each era, these men and women diligently struggled in their work, and strived to improve the specialization of their occupation, while being buffeted by changing government policies and measures. The above research describes the history of welfare case workers up to the 1990s, but the modern history of the occupation from that time to today is an unexplored area of research. The goal in this paper is to learn from prior research, and at the same time clarify some of the characteristics and issues seen in the development of modern public assistance, by investigating the modern history of welfare case workers in and after the 2000s. To achieve the above goal, this paper focuses on tracing the history of the relationship between the Japan Society for the Study of Public Assistance, whose members are primarily drawn from welfare case workers, and the comics and television dramas for which the society has provided media supervision. Other issues are taken up as appropriate, such as the history of public assistance research, the image of the welfare case worker occupation, and qualification problems, so that the main theme in this paper may be understood with a multifaceted depth.
著者
小泉 直也 田中 秀和 上間 裕二 稲見 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.141-150, 2013-06-30 (Released:2017-02-01)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Our contribution is to propose the method to augment food texture using sound AR system with crossmodal effect, to evaluate prototype implementation, and to confirm the validity of our system. There is cognitive scientific knowledge regarding the relation between food texture and sound. However, they are effective only in laboratory situations and are not suitable in everyday lives. Our research question is how the user interface design improves our daily eating experience and we focus on the food texture. Our hypothesis is that it is possible to augment the food texture by introducing sound in synchronization with the motion of the user's mastication. For this purpose, we have designed a device and software for detecting the mastication action and controlling the sound augmented reality system. Additionally, we have evaluated sound delay, frequency control, and effects of our system. And finally, we have demonstrated this system at a public conference to show the possibility of usage in a living environment.
著者
貝谷 誠久 大西 竜哉 弘本 律子 田中 秀和 生駒 一憲
出版者
日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.265-269, 1999
参考文献数
23
被引用文献数
2

健常者12名を対象に,1km歩行による膝伸展筋(大腿直筋,外側広筋,内側広筋)の筋活動を測定し,長距離歩行が膝伸展筋に与える影響を検討した。歩行開始時に比べ1km歩行時では,大腿直筋の活動量が増加し,外側広筋は減少した。各筋の活動量に性差は見られなかった。特に,大腿直筋は,立脚相前・中期で増加し,外側広筋は,遊脚相中期で減少した。歩行開始時と1km歩行時での各筋の1歩行周期中における最大活動時期では差は見られなかった。膝伸展筋において,長距離歩行の獲得には,大腿直筋の持久力を考慮する必要があると考えられた。
著者
山田 博胤 田中 秀和 宮原 俊介 尾形 竜郎 楠瀬 賢也 西尾 進 鳥居 裕太 平田 有紀奈 大北 裕 佐田 政隆
出版者
公益社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.581-586, 2016 (Released:2016-07-19)
参考文献数
16

症例は,46歳男性,循環器内科医師,主訴は左足関節内果部と上腕の疼痛である.僧帽弁逸脱症による僧帽弁逆流と発作性心房細動の既往がある.足関節の疼痛は蜂窩織炎を疑って,血液検査と表在エコー図検査を行った.疼痛部は皮下浮腫が著明であったが,軟部組織の血流シグナルが乏しく,後脛骨動脈の血管壁を主体とした炎症と,同動脈の閉塞が確認された.一方,左手関節近位の尺骨動脈は逆行性血流を示しており,左尺骨動脈分岐部直後で閉塞していた.これらの所見から多発性血管閉塞性動脈炎と診断し,その原因究明のために直ちに心エコー図検査を施行した.その結果,僧帽弁に可動性を有する棍棒状の異常構造物を認め,僧帽弁逆流は高度に増悪しており,感染性心内膜炎と診断された.頭部MRI検査で異常を認めなかったため,外科的加療(疣腫摘除術,僧帽弁形成術,左房縫縮術,左心耳閉鎖術,Maze手術)が行われた.血液培養は陰性であったが,摘出した疣腫の培養からStaphylococcus warneriが同定された.Staphylococcus warneriは皮膚常在菌であり,本病原体による自己弁の感染性心内膜炎は報告が少ない.術後の経過は良好であり,抗生剤を6週間静脈投与した後に社会復帰した.患者が循環器内科医であり,自身の足関節および上腕の疼痛を契機に,表在エコー図検査と心エコー図検査を用いることで,感染性心内膜炎を迅速に診断した稀有な症例であり,かつ,感染性心内膜炎の起炎菌としては稀なStaphylococcus warneriが同定されたので,文献的な考察を加えて報告する.