著者
岡崎 智鶴子 松枝 大治 金井 豊 三田 直樹 青木 正博 乙幡 康之
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.66, no.7-8, pp.169-178, 2015-11-18 (Released:2016-01-19)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

北海道の然別(しかりべつ)地域で採取されたオパール転石の鉱物学 的特性並びに化学組成を予察的に調査した.熱水活動を示唆する産状を明らかにするとともに,オパールが赤色・緑色・オレンジ色・黄色・青色などの鮮やかな蛍光色を呈すること,転石類に金,銀,水銀,ヒ素,アンチモン,テルルなどが地殻平均よりも高濃度に含まれる部分もあることなどを明らかにした.
著者
島倉 広至 三浦 貴生 浜根 大輔 松枝 大治 三浦 裕行
出版者
北海道大学大学院理学研究院
雑誌
北海道大学地球物理学研究報告 (ISSN:04393503)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.19-35, 2015-03-19

The Teine mine is a epithermal Au-Ag-Cu deposit located at the west part of Sapporo, Hokkaido, Japan. More than 30 veins are distributed in the 5km2 area. So far, 48 mineral species are reported from the Teine mine. However, mineralogical study is not enough to describe the wide variety of mineral occurrence in this mine. The authors perform a descriptive study of ore samples stored at the Hokkaido University Museum and found 15 newly observed minerals from the Teine mine. Especially, cupropavonite,hodrushite,koritnigite, krautite and poubaite are first report from Japan. Poubaite, PbBi2Se2Te2, found in goldfieldite grain, is idiomorphic and less than 30 μm in diameter. It shows creamy white color and metallic luster. Bireflectance is strong. The observed empirical formula, PbBi2(Te2.0Se1.9S0.1) Σ4, is consistent with the ideal formula (Zdenek et al., 1987).
著者
福地 伸章 木村 太郎 松枝 大治
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

本研究では東北日本白亜紀花崗岩類に伴う様々な産状の電気石を用いた.EPMA化学組成分析の結果,そのほとんどがアルカリグループに属し,schorl-draviteに分類される.花崗岩類中の電気石は各岩体により異なり,特にAl含有量は西南北海道,阿武隈帯,北上帯の順に高くなる.一方,ホルンフェルスに貫入するペグマタイト脈中の電気石は比較的Alに富むことから,電気石の組成が母岩の組成の影響を受けていると考えられる.また,流体包有物の検討結果によれば,流体包有物を含む電気石の組成はMgFe<sub>-1</sub>置換や[Mg(OH)](AlO)<sub>-1</sub>置換を示す傾向がある.このことは,電気石のMg含有量が流体の特性と活動に影響を受けている可能性があることを示唆する.
著者
福地 伸章 松枝 大治
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2009年年会
巻号頁・発行日
pp.115, 2009 (Released:2010-04-06)

ミャンマー, Mogok地域は,ルビー・サファイア,スピネル,トパズ,電気石などの宝石鉱物を産出する地域として知られる.上八洞石(Johachidolite; CaAl[B3O7])は,岩瀬,斎藤(1942)により北朝鮮吉州上八洞から発見された新鉱物で,最近になって本地域のペグマタイト中からもその産出が報告された.この上八洞石は淡黄緑色と橙黄色部からなり,少量のThを含むのが特徴である.今回は鏡下観察,EPMAによる化学組成,カソードルミネッセンス(SEM-CL)像の観察に加えび流体包有物測定等により本鉱物の生成環境に関して得られた知見を報告する.
著者
福地 伸章 松枝 大治
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.115-115, 2009

ミャンマー, Mogok地域は,ルビー・サファイア,スピネル,トパズ,電気石などの宝石鉱物を産出する地域として知られる.上八洞石(Johachidolite; CaAl[B3O7])は,岩瀬,斎藤(1942)により北朝鮮吉州上八洞から発見された新鉱物で,最近になって本地域のペグマタイト中からもその産出が報告された.この上八洞石は淡黄緑色と橙黄色部からなり,少量のThを含むのが特徴である.今回は鏡下観察,EPMAによる化学組成,カソードルミネッセンス(SEM-CL)像の観察に加えび流体包有物測定等により本鉱物の生成環境に関して得られた知見を報告する.
著者
渡辺 寧 村上 浩康 松枝 大治 吉田 武義 水田 敏夫 石山 大三 清水 正明 木村 純一 渡邊 公一郎 今井 亮 浦辺 徹郎 鹿園 直建 林 謙一郎 実松 健造 星野 美保子
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

世界各地の重希土類およびインジウム鉱床の調査を実施し,ベトナム,タイ等東南アジア地域で重希土類に富む花崗岩風化殻を発見するとともに,日本,中国,ベトナム,ペルー, ボリビアでのインジウムの資源量の見積もりを行った.これらの結果,中国以外の地域でも重希土類およびインジウムの資源ポテンシャルが存在することが判明し,また鉱床成因のための必要条件が考察された.