著者
村尾 忠廣 増井 誠生 長嶋 洋一 田中 能 三輪 眞弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.98, no.96, 1998-10-17

パフォーマンスアートとしてのコンピュータミュージックの意義をとらえる切り口として、「人」と「場」という概念をとりあげる。演奏者や聴衆といった立場を異にする人々が、その時かぎりの表現で「場」であるステージに集うことで、その「場」での演奏がいかに「アート」としての意味をもつことになるか、さらに、その一瞬に表現される「アート」に作曲者はいかに介在できるか?以上のような問題意識から、本研究会では、パフォーマンスを意識した音楽作品を手がけるアーティスト3名によるパネルディスカッションを行う。
著者
三輪 眞弘 佐近田 展康 岡野 勇仁 長坂 憲道 山崎 雅史
出版者
情報科学芸術大学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、MIDIアコーディオンをインターフェースとして用いた実時間「演奏」による人工音声発話システムの開発と、それを前提とする新しい「歌謡」の作曲、そこで生成される「誰のものでもない声」の哲学的考察を統合的に行うものである。その成果として、多言語に対応した音素制御のための規格「兄弟式国際ボタン音素変換標準規格(BBPTSI) 」を発表し、その規格に基づいた楽曲「夢のワルツ」が作曲された。さらに、任意の旋律線(連続的音高変化)を、微分音高制御のために開発された「和音平均化アルゴリズム」を用い、制約プログラミングの手法によってピアノ鍵盤用楽譜として記譜し近似する研究も行われた。
著者
三輪眞弘
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.18(1996-MUS-019), pp.47-48, 1997-02-20

楽器によって演奏された音をピッチ検出し文字に変換する、という基本コンセプトによって構想された作品「Send Mail」の制作課程の報告と挫折した作曲家の嘆きを紹介する。