著者
永野 玄樹 上保 秀夫
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.29-46, 2020-06-29 (Released:2020-06-29)
参考文献数
22

日本において自然災害は避けることのできない脅威であり,特に地震対策・津波対策を考案することは非常に重要である.本研究では,東日本大震災の被災者による体験談を M-GTA 法を用いて分析を行い,地震発生から避難終了までの津波避難プロセスを情報探索行動に着目しながら類型化した.分析の結果 37 個の概念及び 8 個のカテゴリーが生成され,津波避難行動のプロセスは「避難に対する意思決定」「計画性の高い避難」「計画性の低い避難」「避難行動終了後」の 4 グループにより構成されることが分かった.本研究によって得られた津波避難行動プロセスの考察から,津波避難支援について,1) 災害発生時に被災者に津波の具体的なイメージ及び危機意識を高める施策,及び,2) 被災者の避難開始のタイミングを早めさせるための対策,が重要であるとの知見を得た.
著者
上保 秀夫
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2010-2011
著者
上保 秀夫
出版者
筑波大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

過去や現在に関する情報に焦点を当ててきた従来の情報検索研究に対し、本研究では未来に関する情報の検索技術および検索行動に焦点を当て、その技術評価基盤の構築を行った。その結果、未来情報に関する検索行動が、過去や現在の検索行動と比較して、どのように異なるのか明らかになった。また、未来情報の検索技術を評価することが可能な研究用データセットを構築し公開した結果、米国、英国、フランス、ドイツ、インド、中国、日本の研究グループに活用され、技術開発に貢献した。
著者
杉本 重雄 逸村 裕 佐々木 秀康 永森 光晴 原 正一郎 池内 淳 上保 秀夫 阪口 哲男 新保 史生 鈴木 誠一郎 柊 和佑 森嶋 厚行 吉村 和真
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

ネットワーク環境におけるコンテンツ情報基盤に関する総合的取組として(1) ディジタルアーカイブの連携性向上のためのメタデータスキーマレジストリ技術(2) 図書館,文書館等における頑健なディジタルアーカイブのためのメタデータモデル(3) ディジタルマンガ等の新しい形態のコンテンツのためのメタデータモデル(4) これらを総合的にとらえたディジタルアーカイブ間連携等の課題に関する研究を進め, 公開シンポジウム等の機会も通じて, ネットワーク環境におけるディジタルアーカイブの相互運用性, 利用性向上のための情報基盤に関する知見を得た。