著者
下夷 美幸
出版者
放送大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、離婚シングルマザーを対象にインタビュー調査を実施した。その結果、離婚届出に至るまでの過程で、離婚自体および離婚条件について、とくに、離婚後の子の養育費と面会交流について、十分な協議がなされていない実態が判明した。全体の研究を通して、未成年の子のいる夫婦の離婚において、子の権利を保障するためには、離婚前に親教育を徹底すること、離婚後の子の監護に関する協議について、調停の仕組みが利用できるようにすること、養育費を確保するための履行強制制度を導入することの必要性が明らかとなった。
著者
下夷 美幸
出版者
放送大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

離婚後、子どもと離別した父親の多くが養育費を支払っていない現実がある。そこで本研究では、離婚により子と離別した父親を対象にインタビュー調査を行い、離婚過程および離婚紛争の実情、離婚後の生活実態、離婚前と離婚後の子との関係性、子に対する扶養の実態と扶養意識等について分析する。そのうえで、離婚当事者の実情に即した、養育費確保の支援のあり方について探究し、その実現のための政策的課題を提示する。