著者
不破 泰 Aguirre Hernan 織田 浩敬 武田 智博 不破 かおり 本山 栄樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.402, pp.91-96, 2007-12-13
被引用文献数
13

現在,児童が所持する子機端末から特定小電力無線を用いて送信されるパケットを各所に設置した中継機が受信してサーバへ送り,その情報から児童の位置を推定するシステムを用いた地域見守りシステムを開発している.本システムでは,アクセスプロトコルとしてARIB STD-T67を用いている.このプロトコルでは学校内等児童が多く集まる箇所に設置されている中継機において,多くの子機が発するパケットのコリジョンによるパケット損失が多発する.本研究では,多くの子機が集中した場合においてコリジョン発生を抑えるアクセスプロトコルを提案する.方式の提案にあたっては,コリジョン発生のモデルを作成し,そのうえでコリジョンを出来るだけ回避するプロトコルを考察し,さらに求めたプロトコルの有効性をシミュレーションにより評価することとした.
著者
不破 泰 北辻 佳憲 酒井 清一郎 松永 彰 大河 亮介
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.200-209, 2020 (Released:2020-12-01)
参考文献数
10

山岳登山ブームの中,遭難者の増加が問題になっている.このことを背景に,我々は登山者見守りシステムを開発している.このシステムは,登山者の位置ログを作成し,このログから遭難の発生を自動的に判定し,安全・迅速に救助することを目的としている.そして,通信システムとして山全体をカバーするLPWA と,特定の遭難者の状況を高精細映像等で把握する5G を組み合わせて採用している.実際に中央アルプスにおいて,2018 年7 月からLPWA の実証実験を行い,更に2019 年10 月には5G 総合実証(評価実験)を行った.本稿では,主にこの5G の評価実験について述べ,5G の有用性とカバレージについて論じる.
著者
小林 俊一 中村 八束 不破 泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.96, no.593, pp.7-14, 1997-03-18
参考文献数
10
被引用文献数
3

本稿では、新しい一般言語「関数形言語」を提案する。この言語は、人工言語のみでなく、自然言語をモデル化することが可能である。自然言語は表現能力は高いが、曖昧であるという欠点を持つ。しかし、自然言語を関数形言語を使ってモデル化した場合には、曖味性がなく論理的な文章を表現することが可能になる。関数形言語は、自然言語に比べて理解しにくく、入力しにくいという欠点を持つ。この欠点を克服するため、ライティングエイドと呼ぶツールを作成した。ライティングエイドは、自然言語を使う形で関数形言語を入力することができる。また、入力した関数形言語から、数ヵ国語の自然言語に翻訳することが可能である。
著者
西田 崇 新村 正明 不破 泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.98, no.625, pp.9-16, 1999-03-04

本研究では, 産業用機械のシーケンス制御を従来のプログラマブルコントローラを用いる代わりに, FPGAを利用したシーケンス制御用ハードウェアを設計使用する方法について提案する. FPGAを使用することにより,制御の高速化,大規模化,迅速なシーケンスの切り替えなどが可能となる.FPGAにディジタル回路を実現するには,ハードウェア記述言語を用いて記述する方法が一般的になりつつあるが,ユーザが容易にシーケンスを記述できるよう,ぺトリネット及びラダー図で記述したシーケンスをハードウェア記述言語に自動変換するツールを作成した.本ツールの変換方法として,関数形言語と呼ばれる中間言語を間に介することで,処理の簡略化や各記述手法の相互変換が可能となる.このツールを用いて実際にシーケンスモデルを制御し,その有効性を確認した.
著者
下平 隆 新村 正明 不破 泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.435, pp.17-22, 2001-11-12

Webアプリケーションによるスケジュール管理システムにおいて, 効率的にスケジュールデータを管理するためのデータ管理モデルを提案する.このデータ管理モデルでは, 複数のグループ化構造や個人レベルのスケジュール管理に対応するため, グループ・組織等の階層構造をもつデータをスケジュールデータから分離し, 階層構造をもつデータの効率的な管理が可能であるLDAPを用いて管理を行うこととした.また, このデータ管理モデルの具体的な適応例としてLDAPとの連携を行うための関数群を利用し、当試験場で開発・運用を行ってきた「予約システム」「行事予定管理システム」を統合した「スケジュール管理システム」の開発を行った。