著者
橋本 直樹 園生 遥 牛込 翔平 菊田 宏 永園 弘 廣津 登志夫 新村 正明
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.24, pp.1-6, 2014-02-20

Software Defined Networking (SDN) はプログラムによって動的に,かつ抽象化されたネットワーク制御を可能とする技術である.制御を転送機能から分離することでアプリケーションとの融和を可能にするアーキテクチャを持つ.本稿ではアプリケーションと連携したネットワーク制御の一つとして,認証基盤と連携したネットワークレベルでのアクセス制御の手法の実現について述べる.ここではキャンパスネットワークを対象とし,大規模ネットワークで一般的なディレクトリサービスである LDAP を用いてネットワーク自体へのアクセス権限を管理する.アクセス権限に付随する属性情報によって内部ネットワークで提供される Web コンテンツへのアクセスを制限することで,より柔軟かつ簡便な制御を行う仕組みを提供する.
著者
森下 孟 茅野 基 鈴木 彦文 永井 一弥 新村 正明 矢部 正之
出版者
国立大学法人 情報系センター協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.70-81, 2011-09-14 (Released:2019-01-24)
参考文献数
8

本研究では,既設の大学間遠隔講義システム及び遠隔講義収録・配信システムの問題点を解決するため,「遠隔講義接続・切断の自動化」「講義コンテンツ配信の自動化」「カメラの遠隔制御」「コントロールプログラムのiPad対応」の4要件を満たすシステム及び機能を構築・実装し,より効果的・効率的に通常の対面講義でのネットワーク配信を可能にすることを目的とした.本研究の結果,既設システムの問題点をそれぞれ解決・改善することができたが,講義コンテンツの自動配信では「プロキシサーバ環境下で視聴できない」,カメラの遠隔操作では「操作の煩雑さや柱の陰にいる受講生を捉えることができない」といったシステム面・運用面での新たな問題点が明らかになった.
著者
黒河内 椋平 新村 正明
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.30-35, 2021-08-21

情報技術系演習において演習システムを web アプリケーションで提供する場合,学習者がサーバにアクセスして作業を行うため,学習者の学習行動履歴の取得が容易である.これにより,それらのデータを活用したラーニングアナリティクスによって,講師や学習者に対して講義全体の進捗把握や学習者のつまずき検知などの支援を行うことができる.しかし,異なるツール間での学習行動履歴を用いてラーニングアナリティクスを行う場合,各々に DB の作成などといった学習行動履歴収集環境を構築するだけでなく,個々のツールから収集した学習行動履歴の整形が必要となる.本研究ではラーニングアナリティクスの導入を容易にするために学習行動履歴の収集を簡易化するプラットフォームの提案と評価を行った.
著者
河原田 智義 國宗 永佳 新村 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.482, pp.47-52, 2014-03-08

大学で課されるレポート課題において,他者のレポートに類似したレポートが提出される場合がある.学習者同士が教え合うことで両者のレポートが類似してしまうことや,解法の種類に幅がなく偶然類似してしまうことは十分に考えられるが,単に他者のレポートをコピーしているだけの学習者が存在するのも事実であり,そのような学習者には教育的効果が望みにくい.この問題を解決するため,類似レポートの検出手法が研究されている.しかし,剽窃レポートの検出だけでなく,剽窃行為そのものを抑止出来なければ,問題の解決にはならない.よって剽窃行為の抑止を目的とし,剽窃レポートの検出と剽窃行為の抑止を同時に行うオンラインレポートシステムの開発を行った.そして開発したシステムを実際の講義に導入し,システム利用者へのアンケート結果から有用性の検証を行った.
著者
西田 崇 新村 正明 不破 泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.98, no.625, pp.9-16, 1999-03-04

本研究では, 産業用機械のシーケンス制御を従来のプログラマブルコントローラを用いる代わりに, FPGAを利用したシーケンス制御用ハードウェアを設計使用する方法について提案する. FPGAを使用することにより,制御の高速化,大規模化,迅速なシーケンスの切り替えなどが可能となる.FPGAにディジタル回路を実現するには,ハードウェア記述言語を用いて記述する方法が一般的になりつつあるが,ユーザが容易にシーケンスを記述できるよう,ぺトリネット及びラダー図で記述したシーケンスをハードウェア記述言語に自動変換するツールを作成した.本ツールの変換方法として,関数形言語と呼ばれる中間言語を間に介することで,処理の簡略化や各記述手法の相互変換が可能となる.このツールを用いて実際にシーケンスモデルを制御し,その有効性を確認した.
著者
下平 隆 新村 正明 不破 泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.435, pp.17-22, 2001-11-12

Webアプリケーションによるスケジュール管理システムにおいて, 効率的にスケジュールデータを管理するためのデータ管理モデルを提案する.このデータ管理モデルでは, 複数のグループ化構造や個人レベルのスケジュール管理に対応するため, グループ・組織等の階層構造をもつデータをスケジュールデータから分離し, 階層構造をもつデータの効率的な管理が可能であるLDAPを用いて管理を行うこととした.また, このデータ管理モデルの具体的な適応例としてLDAPとの連携を行うための関数群を利用し、当試験場で開発・運用を行ってきた「予約システム」「行事予定管理システム」を統合した「スケジュール管理システム」の開発を行った。