著者
中挾 知延子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DD, [デジタル・ドキュメント] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.7-12, 2004-07-30

本稿ではプロジェクトマネジメントにおいて種々のプロセスが並行して行われるときに、各プロセスを担う組織間での情報交換の手段としてOWLを用いたSemantic Web Servicesを提案する。OWL-SとSWRLおよびWSDLを連携させたWebサービスにより、今までプロジェクトマネジメントにおいて失敗した場合の一因として考えられる、組織間での情報交換不足の解決に向けての1つの試みとしたい。
著者
鈴木 英二 中挾 知延子 近藤 邦雄 佐藤 尚 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.61-62, 1996-03-06
被引用文献数
2

本研究の目的は、漢字1字単位の電子化漢字シソーラスを構築し、それを日本語文章の語句解析へ利用することである。従来の日本語電子化シソーラスは、名詞を中心に単語別に分類したものが多い。人間の大人の平均的な語彙数は約4万語であり、大量の新語が毎年生ずることを合わせて考えてみると、そのシソーラスのサイズは莫大なものとなる。そこで、我々は日本語の単語を構成する文字、特に漢字に注目した。漢字は表意文字であり、1字のみで最小の単語の役目を持っている。通常、文章で使われる漢字の総数はJIS第1水準で約3000字であり、これは英米語の基本単語数とほぼ一致する。同時に漢字は、日本語文章において仮名と組み合わせることによって、名詞・用言などの自立語を構成できる柔軟性がある。さらに、漢字には訓読みが与えられており、和語として日本語の語彙を広範に表現できる。その漢字の造語能力の高さが、大量の新語が生ずる原因ともなっているが、新しい漢字の発生とその利用の固定は滅多に起きず、安定した語の集合を保っている。この理由は、漢字の使い方に名詞・動詞・形容詞・副詞など、品詞別の用途に規則があるからである。漢字の有するこれらの特長を利用できれば、日本語文章の解析に役立つと我々は考えた。また、外国人への日本語教育、とりわけ漢字を教育する時の利用も考慮している。漢字1文字に複数の読み方が与えられており、それが外国人が漢字を学習するに当たって困難さを増している。読み方が解らないために、辞書を引くこともままならないという事態が発生する。そのため、漢字仮名混じり文から読みだけでも解れば、有用なものとなると我々は考えた。以下、第2章で今回構築した漢字シソーラスの概要を示し、第3章でそれを日本語文章の語句解析へ利用したものの一例を述べる。最後にまとめを第4章として示す。
著者
古田 富彦 小浪 博英 中挾 知延子
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.9, pp.1-6, 2013-02-21

本発表は東洋大学地域活性化研究所プロジェクトの一つである地域婚活の実態調査に基づくものである.2011 年より 3 年計画で 「ぐんま赤い糸プロジェクト (あいぷろ)」 を対象にして地域婚活活動を調査し,地域の活性化への方策について探ってきた.「あいぷろ」 は,群馬県少子化対策・青少年課が県内の企業,団体,自治体等を 「会員団体」,「個人登録」 を受け付ける社会福祉協議会,イベントを企画・運営する 「協賛団体」 により未婚者相互の出会いを促進しようとするものである.少子高齢化が進む日本では,数々の自治体に地域婚活課などが作られている.また,街をあげての婚活イベント 「街コン」 が行われている.イベントにおいて地域住民の積極的な参加を呼びかけるウェブサイトでの文言は,住民が情報にアクセスする際のしくみと同様に重要な役割を果たしている.本発表では,過去 2 年間の調査活動を通じて得たいくつかの地域情報の発信についての考察や提案を行いたい.This report is based on a research on regional marriage hunting as a project of the Institute of Regional Vitalization Studies, Toyo University. This project is planned for three years, and since 2011, we have been seeking for a better solution for vitalization in Gunma prefecture, focusing on the Gunma "Akai-Ito" Project, AIPRO. AIPRO is a project on marriage hunting, which is called KONKATSU, directed by some public sectors in Gunma, and aims at establishing contact among the unmarried. Recently in Japan, as the population ages and fewer babies are born, many local governments have organized the regional marriage hunting sector, which lead KONKATSU events. On the other hand MACHI-KON events organized by town restaurants are very popular recently. In KONKATSU events, information diffusion strategy over the targeted local people should play a very important role as well as an efficient information access for them. We would like to show our project activity for the past two years, and then propose some consideration for why KONKATSU became such a very popular event in a region from a viewpoint of information diffusion.