著者
樋口 真一 新野 七恵 中村 佳子 小林 克樹
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.117-120, 2023 (Released:2023-03-28)
参考文献数
3

【背景】シャント管理に聴診は重要であるが聴診器がない場合がある.スマートフォンは日常携帯していることが多くスマートフォンによるシャント音聴取法を報告する.【方法】スマートフォンの底面をシャント吻合部の上の皮膚に軽く押し当て,録音アプリで録音をする.【結果】経皮的血管拡張術(PTA)を施行した3例の術前後のシャント音を録音した.PTA前に比しPTA後でシャント音は音量が大きく聴取可能であり,聴診と同様の音を聴取できる.【考察】聴診器がない際に代用可能であり,また電話などでの遠隔で聴取が可能となると考える.個人情報の保護には留意が必要である.
著者
中村 佳子 田原 英一 三潴 忠道 木村 豪雄
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.669-674, 2011 (Released:2011-12-27)
参考文献数
21

漢方治療が奏効した再燃性胆管炎の1例を報告した。症例は31歳,女性。先天性胆管拡張症にて肝部分切除と胆管空腸吻合手術を受けたが,29歳頃から頻回に胆管炎を繰り返し,抗生剤による治療を受けていた。患者は挙児希望で,抗生剤の使用量を減らす為に漢方治療を希望し,当科を受診した。茵蔯蒿湯を基本処方とし大柴胡湯などで随証治療を行い,抗生剤の使用量を顕著に減量でき,妊娠出産に到った。妊娠中の経過は良好であった。胆道再建術後の再燃性胆管炎に対し,漢方治療は試みられてよいと考えられた。
著者
中村 佳子 中村 純
出版者
玉川大学ミツバチ科学研究所
巻号頁・発行日
vol.29, no.1-2, pp.19-32, 2015 (Released:2015-07-06)
著者
中村 佳子 浦 光博
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.151-163, 2000-03-20 (Released:2016-12-15)
被引用文献数
1

The relation between the process of social support and the receiver's trust in a support provider was examined in a longitudinal design. Support receivers were 270-freshmen at university. Support providers were their parents, a new and an old friend. Analysing questionnaires indicates the following: (1) When person was subjected to high stress level, the received support improved the receivers' trust in the providers independent of the source of support. (2) For medium stress level, disparities between the receivers' support expectation and the actual receipt modified their trust in fathers and new friends. (3) The prospective receipt of support was related not only to the previous receipt support and norm on support provision but also the receivers' trust in the providers.
著者
石橋 理恵子 丸山 千寿子 田中 利枝 南 昌江 島田 朗 内潟 安子 黒田 暁生 横野 浩一 筒井 理裕 目黒 周 小山 一憲 大村 栄治 清水 一紀 高橋 和眞 中村 佳子 益子 茂 丸山 太郎
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 = JOurnal of the Japan Diabetes Society (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.189-195, 2005-03-30
被引用文献数
1

1型糖尿病患者の治療および, 食生活の実態を明らかにすることを目的に調査を行った. 糖尿病専門医14名に計463部の調査票を配布し, 外来時に1型糖尿病患者に渡してもらい, 留め置き法で回収者に直接郵送してもらった (回収率54.4%). コントロールとして, 健常者166名に食生活習慣調査を実施した. 健常者に比べ, 1型糖尿病患者は望ましい食生活習慣が形成されていたが, 食事にストレスを感じる者が多かった. さらに, 1型糖尿病患者を食事療法実践意識により4群に分類したところ, 食事療法実践意識が高い者は他群に比較して有意にカロリーに配慮する者が多く, 野菜摂取量も多く, 海藻や果物, 低脂肪乳摂取頻度も高かったことから, 食事療法を遵守していると考えられた. しかし, 食事療法実践意識によりHbA<sub>1</sub>cや低血糖回数に差はみられず, 1型糖尿病の食事療法の教育内容を検討しなおし, ストレス軽減に考慮した栄養教育を展開していく必要があると思われた.