著者
横田 将生 吉武 春光 砂川 賢二 中村 元臣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.29, no.12, pp.1170-1179, 1988-12-15
被引用文献数
7

現在までに,医療を目的とした実用的患者情報システムが数多く開発されてきているその大部分は数値あるいは符号化されたデータを対象としており,自然言語で記述された文章データは取り扱っていない.しかしながら,文章データは患者情報のより大きな部分を占めており,治療や診断により重要と考えられている.最近,著者らは九州大学附属病院に保管されている退院サマリ(カルテの一種)中の自然言語文章データに関する自動理解処理の研究を開始した.本論文では,議論世界に関する知識に基づいたそれらのデータの体系的分析および自動処理の概要について述べる.
著者
谷口 巳佐子 山内 亮子 中村 元臣
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:00215376)
巻号頁・発行日
vol.25, no.9, pp.681-685, 1972

白ネズミの肝臓ミトコンドリヤによるパルミチン酸誘導体の酸化に及ぼすリボフラビンの影響をしらべ, リボフラビン欠乏によって, パルミチル-CoAとL-カルニチンとの酸化のほうが, パルミチル-L-カルニチンのものより減少が大きいことが見いだされた。<BR>離乳ネズミをリボフラビン添加対照食で18日間飼育し, ついで31日間欠乏食で飼育したとき, ミトコンドリヤのパルミチル-CoAとL-カルニチンの酸化活性は, 欠乏食で飼育をはじめたものと同様の減少を示したが, パルミチル-L-カルニチンのものは欠乏食飼育前に対照食を与えたもののほうが酸化活性の減少が少なかった。<BR>ミトコンドリヤの呼吸調節率は, 欠乏食で4週間飼育することにより, パルミチン酸の両誘導体ともに減少した。しかし, 酸化的リン酸化の比はパルミチル-L-カルニチンを基質とし, 欠乏による影響はなかった。