著者
中村 拓
出版者
東京帝国大学
巻号頁・発行日
1925

博士論文
著者
中村 拓 松中 昭一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.517-522, 1974-12-30

アサガオを光化学オキシダントにたいする指標植物として利用するため, 自然発生した光化学オキシダントおよび人工的に製造したオゾンガス曝露により, アサガオの品種等感受性に影響する要因を検討した. (1) アサガオ品種間の感受性は, ソライロアサガオに属するヘブンリーブルーとパーリーゲイトが最も高く, ニホンアサガオのスカーレットオハラおよびローズクィーンも高い感受性を示した. 同じくニホンアサガオであるが, わい性のキャロルレッドおよびキャロルブルー, うず性の紫獅子は感受性が低かつた. (2) 各生育段階における感受性は, 全葉数10〜35葉期が高く, ごく若いか老化した時期では低下した. (3) 光化学オキジダントの被害は, 特定の葉位に発生する. すなわち, 上から数えて10〜14番目の成熟した葉は感受性が高く, 展開中の若い葉および老化した葉は感受性が低かつた. (4) 施肥量が少ないと感受性が低下した. (5) 土壌水分が不足した場合も感受性が低下した. アサガオの分類について静岡大学助教授 米田芳秋氏の指導を受けた. また本研究の遂行にあたり当研究所生理第5研究室長 太田保夫氏より終始有益な指導と助言を与えられた. ここに両博士に深謝の意を表する. 本研究は昭和47年度より開始された環境庁計上の「農林水産生態系における汚染物質の循環と指標生物に関する研究」の一環として行なわれたものの一部である. 研究設定に尽力された各位に深く感謝するものである.
著者
天野 英晴 長谷川 揚平 中村 拓郎 西村 隆 TANBUNHENG Vasutan
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.247, pp.19-24, 2006-09-08
被引用文献数
7

動的リコンフィギャラブルプロセッサ用の簡単かつ効率の良いコンテキスト制御機構およびコンフィギュレーション手法を提案し、プロトタイプチップMuCCRA(Multi-Core Configurable Reconfigurable Array)-1への実装と評価について示す。まず、コンテキストカウンタをベースとしたコンテキスト間接分岐方式を用いたコンテキスト制御を提案する。この方法は、コンテキストの飛び先をPEアレイ上のデータが指定する方法で、状態遷移表が必要がなく、高速かつコストが小さい。また、I/O操作とコンフィギュレーションデータ操作をほぼ同様のダブルバッファを用いて制御するセミシンメトリックコンフィギュレーション方式を提案した。コンフィギュレーションデータをRoMultiC機構を用いてマルチキャストすることで、コンフィギュレーションデータ転送時間はほぼ隠蔽することができる。Rohm社0.18μmCMOSプロセスによる合成の結果、これらの制御機構の占める面積はPEアレイ全体の3%以下であることが明らかになった。
著者
中村 拓 坂 斉
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.707-714, 1978-12-30
被引用文献数
2

The experiments were made to determine the effect of photochemical oxidants on physiological activitics of rice plants. Rice plants were fumigated with ozone at concentration of 0.12-0.20 ppm for 2-3 hr to investigate the accute injury and at 0.05 and 0.09 ppm for daily exposure from 3.0 leaf stage to assess the effect of ozone on growth. 1. It was observed that malondialdehyde produced by disruption of the components of membrane increased in the leaves exposed to ozone. 2. Ozone reduced the RuBP-carboxylase activity in both of young and old leaves 12-24 hr after fumigation and then in the young leaves the activity of this enzyme recovered to some extent after 48 hr, but it did not show any recovery in the old leaves. On the otherhand, ozone remarkably increased the peroxidase activity and slightly increased acid phosphatase in any leaves. 3. Abnormally high ethylene evolution and oxygen uptake were detected in leaves soon after ozone fumigation. 4. In general, high molecular protein and chlorophyll contents in the detached leaves decreased with incubation in dark, particularly in the old ones. These phenomena were more accelerated by ozone fumigation. Kinetin and benzimidazole showed significant effect on chlorophyll retention in ozone-exposed leaves. 5. Reduction of plant growth and photosynthetic rate was recognized even low concentration of ozone in daily exposure at 0.05 and 0.09 ppm. From these results it was postulated that ozone may act the senescence of leaves in rice plants.