著者
鈴木 健吾 中野 良平 山口 日出樹 丸田 彩子 中野 長久
出版者
The Society of Powder Technology, Japan
雑誌
粉体工学会誌 (ISSN:03866157)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.728-732, 2013-10-10 (Released:2013-10-18)
参考文献数
8
被引用文献数
4

There is a higher demand for naturally derived organic fillers than for conventional inorganic fillers, which have a greater environmental impact. For example, cellulose is commonly available organic filler ; however its dispersion in the matrix such as polymers may be poor depending on the base material, and it cannot even form a complex. In this study, we focused on paramylon, which is a naturally derived polysaccharide having unique physical properties. Using a universal testing machine EZ Graph-10 kN, we compared the physical properties of a compound containing 100 polypropylene, 20 paramylon, and 5 maleic-acid-modified low-molecular-weight polypropylene resin as a compatibilizer, with a filler-free compound of the same formulation It was found that with increasing paramylon, the maximum point stress and elasticity increased, while the maximum point displacement decreased. This result suggests that paramylon is a novel prospective filler material.
著者
上田 修功 中野 良平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.2512-2521, 1997-09-25
参考文献数
17
被引用文献数
30

最近, 汎化能力向上のための新たなアプローチとして, 同一タスクに対して複数の予測器を個別に学習した後, それらの出力の平均値(一般には重み付き平均)を予測値とするアンサンブル学習法が提案され実験的にその有効性が示されている. しかしながら, これまでアンサンブル予測器の汎化誤差に関する厳密な議論は十分になされていない. 本論文では, 回帰問題に焦点をあて, 一般のアンサンブル予測器の汎化誤差改善効果に関する数理的考察を行う. すなわち, 同一タスクに対して個別に学習させた任意の非線形予測器のアンサンブルによる汎化誤差を, 各予測器の推定値のバイアス, 分散, 予測器間の出力の共分散, 学習データのノイズの分散を用いて表し, 各々が汎化誤差に及ぼす影響を明らかにする. 次いで, 実用上興味深いケース(各予測器が同一モデルからなる等)について考察し, 計算機シミュレーションにより解析結果の検証を行う. 解析結果をもとに, 一つのデータセットのみが与えられているという実用上自然な状況下では, データセットを分割する方法では予測の精度向上は期待できないことを明らかにし, その場合の有効なアンサンブル学習法について言及する.
著者
山田 武士 中野 良平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.1126-1138, 1997-06-15
参考文献数
32
被引用文献数
11

ジョブショップスケジューリング問題(JSSP)はNP?困難な組合せ最適化問題の中でも特に難しい問題の1つとされている.本論文では,JSSPの近似解法として,局所近傍探索と遺伝的アルゴリズム(GA)との組合せによる多段階探索交叉GA (MSXF?GA)を提案する.MSXF?GAは,アクティブスケジュールのクリティカルブロック(CB)上の作業の移動に基づく近傍であるアクティブCB近傍に基づく近傍探索と,問題空間の距離と近傍構造に基づく交叉である多段階探索交叉(MSXF)を用いたGAから構成される.さらに,アクティブスケジュールに対し「スケジュールの反転」という概念を導入し,与えられた問題に適した方向を適応的に選択する機構を取り入れて,解法の高速化を図る.MSXF?GAを含むいくつかの解法をジョブショップスケジューリング問題(JSSP)のベンチマーク問題に適用したところ,高品質の解が高速かつ安定して求まるという,MSXF?GAの優れた性能が明らかになった.The job-shop scheduling problem(JSSP) is one of the most difficult NP-hard combinatorial optimization problems.In this paper,an approximation method for JSSP called MSXF-GA is proposed using local neighborhood search and evolutionary computation,especially Genetic Algorithms(GA).MSXF-GA is composed by a neighborhood search that uses active CB neighborhood based on an active scheduler and operation permutations on the critical path,and Multi-Step Grossover Fusion(MSXF) that utilizes a neighborhood structure and a distance measure in the search space.The "reversal of the direction" of an active schedule is also introduced and MSXF-GA can adaptively select an appropriate direction for a given problem.Experimental results showed such a promising performance of MSXF-GA that it quickly found near optimal schedules in most cases.
著者
上田 修功 中野 良平
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.689-697, 1997-09-01
被引用文献数
9
著者
山田 武士 中野 良平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.597-604, 1996-04-15
被引用文献数
7

ジョブショップスケジューリング問題(JSSP)はNP-困難な組合せ最適化問題の中でも特に難しい問題のひとつとされている. 本論文では 確率的な局所探索法であるシミュレーテッドアニーリング(SA)法を用い これに確定的(deterministic)な局所探索法であるshifting bottkeneck(SB)法を組み合わせることによってJSSPの効率的な近似解法を提案する.現在のスケジュールに対して新たなスケジュールがクリティカルパス上の作業順序の入れ換えと Giffer and Thompsonのアクテイブスケジュール生成法を用いて生成され SAによって確率的に受理される. さらに 受理されなかったスケジュールに対して 本方法のために変更を加えたSB法が適用され スケジュールは修正される. 修正されたスケジュールは改善が見られた場合に限って受理される. 本方法をよく知られたいくつかのべンチマーク問題に適用した結果 解の品質において従来の近似解法を上回る結果を得ることができた.The Job-Shop Scheduling Problem (JSSP) is one of the most difficult NP-hard combinatorial optimization problems. This paper proposes a new method for solving JSSPs based on simulated annealing (SA), a stochastic local search, enhanced by shifting bottleneck (SB), a problem specific deterministic local search. In our method new schedules are generated by a variant of Giffler and Thompson's active scheduler with operation permutations on the critical path. SA selects a new schedule and probabilistically accepts or rejects it. The modified SB is applied to repair the rejected schedule; the new schedule is accepted if an improvement is made. Experimental results showed the proposed method found near optimal schedules for the difficult benchmark problems and outperformed other existing local search algorithms.
著者
斉藤 和巳 中野 良平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.490, pp.13-18, 2003-12-01

本報告では,統計モデルとして定式化した2種類のニューラルネットを用いて,文書が属すると思われるトピックの推定とトピックを特徴づける単語群の抽出法を論じる.これら推定と抽出法の特徴は,事後確率の最大化によるトピック抽出に着目した目的関数を採用して学習し,その結果として得られたパラメータの大きさに基づいて特徴語を抽出することである.Web上のテキストヘの適用事例を通して,トピック抽出性能と特徴語抽出能力を評価する.
著者
中野 良平 斉藤 和巳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.12, pp.1246-1254, 1987-12-15

代表的な関係データベース言語は関係論理に基づくが データベースマシンのサポート言語は多くの場合関係代数である.したがって 関係論理で表現した検索を データベースマシンでの実行を想定して 最適な関係代数表現に変換する研究が重要になる.関係論理表現に集約関数が入って来ると 閉じないアルファが現れるので 関係代数への変換は容易でない.本論文は関係論理表現に現れる集約関数を Klug の補正も考慮に入れた最適な関係代数表現に変換する体系を述べたものである.Klug の補正に効率良く対処するため 関係代数演算に新しいタイプの集約演算を導入する.新変換法の基本的アイデアは 代数表現への変換が容易な標準集約形を中継地点とし それの生成と解決という2フェーズの変換体系にある.同法は3漣の基本変換則と3種の発見的変換則から構成される.新変換法の目的は 集約関数を含んだ関係論理表現を人間が考え出すような最適な関係代数表現に変換することにある.変換プログラムを作成し 考えられる様々な複雑な検索に適用して 極めて満足すべき結果が得られることを確認した.