著者
中野 雅之 佐藤 敏雄 新井 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.83, no.11, pp.1554-1564, 2000-11-25
被引用文献数
6

携帯・自動車電話システム用基地局のダイバーシチ受信特性について, ランダムフィールド法により実験を行った.その結果, 移動局が自動車電話の形態では効果がないとされてきた偏波ダイバーシチ受信方式は, 携帯電話の場合は移動局アンテナが一般的に水平に近く傾けて使用されること, 並びに人体と携帯機の筐体の影響により水平偏波成分が増加することによりダイバーシチ効果が現れ, 空間ダイバーシチ受信方式より効果が大きいことがわかった.また, 偏波ダイバーシチ受信の垂直偏波・水平偏波受信方式と±45度偏波受信方式について比較の実験を行い, 見通し内においては±45度偏波方式がやや優れているが見通し外においてはほぼ同等の効果をもつことがわかった.
著者
中野 雅之
出版者
富山大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2017-04-26

当該年度、申請者はKAGRAの入射光学系、特にPre-stabilized laser(PSL)とInput mode cleaner(IMC)について開発とインストールを行ってきた。入射光学系は主干渉計に安定な光を送るためのサブシステムである。多くの安定化は光共振器を使って行われる。重力波観測機では強度や周波数の安定化されたレーザー光が必要不可欠であるが、当該年度は特に周波数安定化について、インストール、インテグレーションを行い、その性能評価まで完了した。KAGRAの周波数安定化システムは全部で3つの周波数参照を使った3stageの階層制御で行う。このうち、第一階層の周波数参照共振器であるReference cavity (RC)と第二階層の周波数参照共振器であるIMCは入射光学系の管轄である。PSL上に置かれるRCを使った1st loopでは、レーザー結晶に取り付けられたPZTやbroadband EOMにフィードバックし、レーザー周波数を制御し安定化する。RCの制御帯域は500kHz程度である。second loopではRCより大きく、共振器長も安定なIMCを周波数参照とし、さらなる安定化を行う。また、RCの方が安定な1Hz以下の低周波帯ではIMCの共振器長を制御する。 IMCの制御帯域は20kHz程度である。Reference cavity(RC)とIMCの制御は非常にロバストで、調整することなく1週間以上ロックし続けることができることは実証されている。また、現状では2kHz以上で要求値を達成していないが、達成のためのサーボフィルタの改善設計などを行い、要求値達成可能性を示した。