著者
久居 宣夫 千羽 晋示 矢野 亮 菅原 十一
出版者
国立科学博物館
雑誌
自然教育園報告 (ISSN:0385759X)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-13, 1987-03

1. アズマヒキガエルは行動域内で冬眠し, 早春の繁殖期には, そこから池まで移動する。2. 繁殖期には, 大部分のヒキガエルは毎年同じ池に集まり繁殖活動を行う。しかし, 一部は池を変えることがあり, この場合, ほとんどが一度だけである。そして, 移動する池は近隣の繁殖池の間で行われる例がもっとも多い。3. 繁殖活動後は再び行動域にもどる。そして, 行動域にもどる時は, 特に池から離れている場合, 池の付近で1か月以上春眠し, 晩春から初夏になってから移動するものと考えられる。
著者
久居 宣夫
出版者
国立科学博物館
雑誌
自然教育園報告 (ISSN:0385759X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.9-19, 1975-12

1. 東京都港区の自然教育園において, 1973年5月〜1975年5月の2年間に18回のヒキガエルの生態調査を実施した。調査は, 指切断法によって標識をし, 体重, 体長, 口幅などの測定後放逐し, 同一個体の追跡によって成長を調べた。2. 各調査時における体重ヒストグラムと, 同一個体の追跡調査によって, ヒキガエルの成長は以下のように明らかになった。0才5月下旬体重0.05g, 体長0.9cm8月中旬体重9±5g, 体長4.0±0.8cm10月上旬体重25±12g, 体長5.9±1.1cm1才5月上旬体重36±16g, 体長7.0±0.9cm10月下旬体重129±35g, 体長10.7±1.Ocm2才5月中旬体重141±32g, 体長11.2±1.1cm雌雄の性別による成長の差は, 陸上にあがってから2年間では認められなかったが, 産卵期での体重の差は, 雌の方が雄よりも80〜100g重かった。3. ヒキガエルの体重, 体長, 口幅のそれぞれの相対成長は, 1974年5月の場合, 次の式で表わされる。体重-体長 : Y=0.109X^<2.92>(Xは体長, Yは体重)体重-口幅 : Y=2.180X^<3.04>(Xは口幅, Yは体重)体長-口幅 : Y=2.815X^<1.03>(Xは口幅, Yは体長)これらの相対成長は季節による変化がなく, また, 雌雄, 未成熟個体と成熟個体による差異も認められなかった。4. 雄個体の場合, 多くは1才の秋(上陸後約17〜18カ月)に性成熟し, 翌春の産卵期には出現する。しかし, 雌個体が性成熟するのは, 雄個体より少なくてもさらに1年後になるものと推定される。
著者
久居 宣夫 矢野 亮 久保田 繁男
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.169-183, 2000
被引用文献数
3
著者
久居 宣夫 矢野 亮 久保田 繁男
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.137-159, 2006

Forty-seven species of butterflies in 8 families were collected in the garden of the Imperial Palace, Tokyo from 2000 to 2005. They are 8 species of Papilionidae, 5 species of Pieridae, 12 species of Lycaenidae, 1 species of Libytheidae, 1 species of Danaidae, 10 species of Nymphalidae, 6 species of Satyridae and 4 species of Hesperiidae, and their seasonal and annual occurrence in the garden of the Imperial Palace are recorded. All the collection data are given in the list, in which some noteworty butterflies are commented. Many endangered butterflies in urban area of Tokyo are still survived in the garden of the Imperial Palace, that is, Atrophaneura alcinous alcinous and Papilio maackii, Papilionidae, Anthocharis scolymus, Pieridae, Narathura japonica japonica, Japonica lutea lutea, Japonica saepestriata, Antigius attilia attilia and Rapala arata, Lycaenidae, Sasakia charonda charonda, Nymphalidae, Lethe diana, Satyridae, and so on. A total of the records of our investigation from 1996-1999 (Hisai et al., 2000) and this survey, is 48 species. The butterfly fauna of the Imperial Palace is rich and very similar to such larger green tracts as the Institute for Nature Study (Hisai et al., 2001) and the Akasaka Imperial Gardens (Owada et al., 2005), central Tokyo.