著者
若林 久嗣 沢田 健蔵 二宮 浩司 西森 栄太
出版者
The Japanese Society of Fish Pathology
雑誌
魚病研究 (ISSN:0388788X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.239-240, 1996-12-15 (Released:2009-10-26)
参考文献数
1
被引用文献数
19 32

最近全国的に流行しているアユのシュードモナス病の特徴を明らかにすることを目的に, 1994~1995年に徳島県と滋賀県の養殖場の病魚を検査し, 原因菌を分離培養した。最も特徴的な症状は, 血液の混じった腹水の貯溜で殆ど全ての病魚に認められた。病原菌は Pseudomonas putida に近い性状を示したが, 色素を産生せず, 硝酸塩を還元するなどの点で定型的な Ps. putida とは異なった。また, 原因菌に対する抗血清は, Ps. putida とは反応しなかった。分離菌株の大部分は, API 20NE の数値プロフィルが1-140-457で, 残りの菌株も近似の数値であった。
著者
亀甲 武志 北門 利英 石崎 大介 氏家 宗二 澤田 宣雄 三枝 仁 酒井 明久 鈴木 隆夫 西森 克浩 二宮 浩司 甲斐 嘉晃
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.17-26, 2015 (Released:2015-02-02)
参考文献数
36
被引用文献数
3 10

2012 年と 2013 年の 3 月から 5 月にかけて琵琶湖の内湖の一つである伊庭内湖周辺においてホンモロコ釣りの遊漁による釣獲尾数の推定を試みた。調査日を 1 次抽出単位,遊漁者を 2 次抽出単位とする 2 段抽出法により釣獲尾数を推定した。ホンモロコ釣りの遊漁による釣獲尾数は 2012 年は,272,275(変動係数=14%)尾,2013 年においては 85,489(変動係数=13%)尾と推定された。琵琶湖のホンモロコ資源を評価し管理する上で,ホンモロコ釣りの遊漁による釣獲量の把握は重要であることが明らかになった。