著者
山本 賢太 井上 昂治 河原 達也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 93回 (2021/11) (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
pp.09-14, 2021-11-20 (Released:2021-11-20)

ロボットなどの音声対話システムにおいて人間らしい対話を実現するために重要な要素としてキャラクタ表現がある.状況やユーザに応じてキャラクタを使い分けることで,ユーザの対話に対する満足感が向上することが期待される.先行研究では,システムのキャラクタは事前に設定されている.本研究では,ユーザのパーソナリティに応じてシステムのキャラクタを使い分けるユーザ適応の実現を目指す.キャラクタはパーソナリティ尺度を用いて定義する.はじめに,WOZ法で収録したロボットと人間との1対1対話のデータに対する印象評定実験を実施した.対話動画を視聴して,ロボットと人間に対してそれぞれのパーソナリティと両者の相性の印象評定をしてもらった.パーソナリティの評定結果をクラスタリングし,分類結果と相性評定結果との関係を分析した.その結果,ユーザのパーソナリティに対して相性のよいキャラクタの組み合わせがいくつか確認された.
著者
石田 真也 井上 昂治 中村 静 高梨 克也 河原 達也
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.239-240, 2017-03-16

本稿では,傾聴対話システムにおける多様な応答の種類の選択や内容について述べる.近年,人間がロボットやエージェントと対話する機会が増えており,その中でも人間と自然な雑談を行えるシステムの研究が盛んである.本研究では,より自然な傾聴対話システムを構築するため,音声状態のユーザの発話を入力として,それに対する「掘り下げ質問」,「繰り返し応答」,「語彙的応答」,「自分語り」,「評価応答」の全ての応答を生成し,そのうちから文脈や先行発話の特徴を基に,統計的に適切な応答を1つ選択し,出力するシステムを提案する.
著者
井上 昂治 原 康平 ララ ディベッシュ 中村 静 高梨 克也 河原 達也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.D-K43_1-10, 2020-09-01 (Released:2020-09-01)
参考文献数
32

A spoken dialogue system that plays the role of an interviewer for job interviews is presented. In this work, ourgoal is to implement an automated job interview system where candidates can use it as practice before the real interview.Conventional job interview systems ask only pre-defined questions, which make the dialogue monotonous andfar from human-human interviews. We propose follow-up question generation based on the assessment of candidateresponses and keyword extraction. This model was integrated into the dialogue system of the autonomous androidERICA to conduct subject experiments. The proposed job interview system was compared with the baseline systemthat did not generate any follow-up questions and selected among pre-defined questions. The experimental resultsshow that the proposed system is significantly better in subjective evaluations regarding impressions of job interviewpractice, the quality of questions, and the presence of the interviewer.