著者
井上 春奈 森 悠芽 畑中 律敏 芝原 友幸 笹井 和美 松林 誠
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.103-106, 2023-09-01 (Released:2023-11-01)
参考文献数
11

野生鳥類の糞便101検体についてショ糖遠心浮遊法により寄生虫検査を実施した。その結果,寄生虫の陽性率は29.7%であり,内訳は原虫類(Eimeria 型もしくはIsospora 型のオーシスト)が20.8%,線虫類(毛細線虫類または回虫類)は8.9%であった。消化管寄生虫は糞便と共に排泄された後も長期間にわたり感染性を保持するため,間接的または直接的な糞口接触が比較的高率に生じている可能性が示唆された。
著者
加納 純子 田代 三喜 藤田 生水 西原 祐輝 井上 春奈 坂 琢人 宮里 和実 田中 麻紀子 竹下 由美子 竹内 美穂 杉本 静香
出版者
大阪大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

真核生物の染色体末端領域であるテロメアやサブテロメアに着目し、その新規機能や新規制御のメカニズムを探った。その結果、テロメアタンパク質Rap1が細胞分裂期にCdc2によってリン酸化され、それによってテロメアが核膜から一時的に解離し、染色体が正常に分配されることを明らかにした。また、Rap1を中心としたテロメア結合タンパク質複合体の形成メカニズムや、その生理学的意義についても解析を行った。一方、テロメアに隣接するサブテロメアに関する解析も行った。シュゴシンタンパク質Sgo2が細胞周期の間期特異的にサブテロメアに局在し、複製タイミング制御など様々な機能を果たしていることを発見した。