著者
小嶋 秀樹 仲川 こころ 矢野 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.472, pp.25-29, 2002-11-14
被引用文献数
2

ヒューマン=コミュニケーションは,互いに「心」の存在を想定し,「心」の状態を推定しあうことによって,互いに行動を予測・制御し,調整しあう営みである.本発表では,乳児と養育者のインタラクション発達を手がかりに,「心」の存在を感じる・感じさせるメカニズムとして,身体動作のリズムや方向性にもとづいて注意や活動の時空間的な配分を相互調整することを考察する.
著者
小嶋 秀樹 仲川 こころ
出版者
宮城大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

自閉症児は人との関わりに問題を抱える一方で, モノ(玩具や機器)の理解や操作を比較的に得意とする. 本研究では, 注意と情動を表出するだけのシンプルなロボットを自閉症児(就学前) の療育教室にロボットを導入し, 計800 人回にわたる長期縦断的インタラクションを観察・分析した.その結果, モノ的なわかりやすさと人らしい応答性を兼ね備えたロボットであれば, 安心したモノ的なやりとりから社会的なやりとりを引き出せることが明らかになった.