著者
佐々木 洋平 近藤 静香 市橋 駿也 藤本 秀子
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.47-51, 2016 (Released:2016-03-17)
参考文献数
12

【目的】フレイルの評価は多数あるが未だに統一されていない。そこで今回は学術的に最も受け入れられているCardiovascular Health Study(以下,CHS)とその有用性が多く報告されているStudy of Osteoporotic Fracture(以下,SOF)という2種類のフレイルの評価を実施し,両者の関連性および特性について確認した。【方法】当院通所リハビリテーションの利用者(24名)に対し,CHSおよびSOFをそれぞれ実施した。結果についてはJSTAT for Windowsを使用し,Spearmanの順位相関係数を算出した。【結果】CHSとSOFの結果について,両者の間に有意な相関関係を認めた(r=0.669,p<0.01)。【結論】フレイルの評価は病院や施設など設備が充実した環境ばかりではなく,自宅や地域活動の場などさまざまな物理的制約が存在する環境でも実施される。したがってフレイルの評価を行う際は,さまざまな条件を鑑みたうえで,CHSとSOFそれぞれの特性を考慮し,妥当な評価方法を選択することが重要であると考える。
著者
野田 昇太 浜崎 うらら 佐々木 洋平 城月 健太郎
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
Journal of Health Psychology Research (ISSN:21898790)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.65-74, 2020-02-01 (Released:2020-02-18)
参考文献数
38

Relationships among social anxiety, fear of negative evaluation from others, avoidance behavior, and self-disclosure were investigated. Undergraduate students (n=308) completed self-report measures assessing the above factors. The results of cluster analysis by the Ward method showed that social anxiety, fear of negative evaluation from others, and avoidance behavior were composed of three clusters: Low social anxiety, Moderate social anxiety, and High social anxiety. A one-way analysis of variance conducted on these clusters indicated that the High social anxiety cluster had lower self-disclosure scores concerning hobbies, and difficult experiences, compared to the other clusters. Moreover, the multiple regression analysis showed that avoidance behavior had significant effects on each type of self-disclosure. These findings suggest that the reduction of avoidance behavior might affect the increase of self-disclosure.
著者
大江 悠樹 佐々木 洋平 菊池 志乃
出版者
杏林大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

過敏性腸症候群(IBS)に対する内部感覚曝露を用いた認知行動療法の集団版(集団版CBT-IE)を作成し、治療用の各種マテリアルを整備した。京都大学および高槻赤十字病院と共同でオープンラベルのパイロット試験を実施した。紹介された12名の患者のうち7名が組み入れとなり、介入を終了した。その結果、IBSに特異的な性格の質を測定するIBS-QOLは平均24ポイント、IBS症状の重症度を測定するIBSSIは平均101ポイントの改善を認め、それぞれの効果量はIBS-QOL=3.2、IBSSI=-3.1であった。現在、京都大学および高槻赤十字病院と共同で集団版CBT-IEのランダム化比較試験を実施中である。