著者
島田 繁広 近藤 邦雄 佐藤 尚 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.349-350, 1995-03-15

CGのフォトリアリズムを追求する分野では、ラジオシティ法などの精密な計算手法により、リアリズムに関する課題はかなり解決されてきている。一方、イラストレーションに代表される画像の分野では強調省略によって理解しやすい画像を生成する研究が行われているが、アルゴリズム化しづらい分野であり研究はあまり進んでいない。本研究ではテクニカルイラストレーションを対象とするが、テクニカルイラストは形状特徴の誇張や陰影部分を強調し表現することで、形状を正しく伝えること、短時間で理解できることの2つを目的としている。また、彩色しないのだが、白黒のみでも十分に形状や質感の表現が可能である。本研究では、三次元形状モデルを利用した投影図に対して強調描画を適用する手法を提案する。
著者
佐藤 尚登 宮崎 保光 山下 享子 竹中 康雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.175-182, 1995-03-25
被引用文献数
3

巨大な海洋構造物である南備讃瀬戸大橋付近において,LF帯無線測位システムの電磁波じょう乱が観測された.既に,約100kHzのデッカ電波による磁界強度の測定結果から,じょう乱源は橋梁を支える2本の主塔であり,両主塔をそれぞれ静電容量が0.2μF程度の微小垂直ダイポールアンテナとみなすことができた.本論文では,船位誤差がどの程度起きているのかを解析するために,100kHzのロランC単一送信局からの電波の位相測定を行い,トランシットによる高精度の船位と比較して位相誤差を求めた.その結果,橋のごく近傍を除けば位相誤差の測定値はおおむね計算結果と一致していた.従って,橋の両側約200mから1,500mの広い範囲において,位相じょう乱は時間の単位で±0.2μs〜±0.4μs程度もあり,距離に換算すれば約±60m〜±120mの大きな船位誤差が発生することがわかった.
著者
佐藤 尚 近藤 邦雄 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.97-98, 1994-09-20

飯高茂は1980年代後半より、Prologの持つバックトラッキングとパターンマッチの機能を利用して、数学の世界を組み立てることを行ってきた。その中で群論電卓の作成が大きなテーマとして取り上げられている。群論計算システムとして、CAYLEなどの大規模なシステムがよく知られている。飯高の群論電卓は、これらのシステムとは異なり、群論電卓の作成を通して、群論を理解することに力点がある。このような小規模なシステムでも新しい定理を発見するための具体例の計算にも使えることができる。数学では、「ある構造をもつ数学的対象の間に、その構造を保つ写像を考えつつ議論を進めるのが基本である」と言われている。飯高の群論電卓では、同時に複数の群を扱うことが出来ないので、この基本に沿った計算を実行することが出来ない。本報告では、Prologにオブジェクト指向風の拡張を施し、それを利用して複数の群を扱うことの出来る群論電卓の概要を報告する。