著者
佐藤 秀典 徐 寧教 三富 悠紀
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.89-104, 2022-06-25 (Released:2022-06-25)
参考文献数
31

本稿では、戦略転換 (strategic change) における企業の持つ既存事業での歴史とそれに対する意思決定者の認識がどのように影響するのかを検討した。日本のウイスキービジネスを対象に、異なるバックグラウンドを持つ企業3 社の運営する蒸留所を調査した。それにより、それぞれの事例において既存事業での活動の歴史が戦略転換に影響を与えることは共通していながら、既存事業との関係の認識の違いにより、何をアイデンティティの源泉とし、差別化しようとするのかについては違いが生じることを明らかにした。
著者
佐藤 秀典
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.74-84, 2010-09-20 (Released:2022-08-20)
参考文献数
18

本稿では,組織が社会的な問題を起こした際に,外部からの要請に積極的に応じることで生じる逆機能のメカニズムを明らかにした.損害保険業における保険金の不払い・払い漏れ問題の事例から,組織は正当性獲得のために近視眼的に行動せざるを得ないが,組織内部と外部の情報の非対称性からくる因果関係の認識の相違から,意図せざる結果として資源配分がゆがみ,新たな問題が発生するというジレンマが生じることが明らかになった.
著者
横山 禮士 佐藤 秀典
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.73-88, 2022-04-25 (Released:2022-04-25)
参考文献数
25

既存企業における新規事業立ち上げのためには、先行研究で指摘されてきた成功要因だけでなく、組織メンバーの認識の枠組みへの既存事業の影響を軽減し、そこから抜け出すことが必要である。とくに不完全な独立組織の場合には、組織メンバーは既存事業と新規事業の間で葛藤することになり、これを克服するためには、組織メンバー間での対話や議論、正当性の獲得を通じて新規事業の組織アイデンティティを形成することが必要である。