- 著者
-
内田 理
宇津 圭祐
- 出版者
- 一般社団法人 電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, no.4, pp.301-311, 2020-04-01 (Released:2020-04-01)
- 参考文献数
- 89
- 被引用文献数
-
7
災害時に被害を最小限に食い止めるためには,迅速,かつ的確な災害関連情報の収集,発信,共有が重要であり,そのような観点から,災害時のソーシャルメディア利用に注目が集まっている.近年では,災害関連情報の発信や収集にソーシャルメディアを利用している,若しくは利用を検討している行政機関も増えている.一方で,災害時にはソーシャルメディアの投稿数は爆発的に増加するため,必要な情報が埋もれてしまったり,デマや不正確な情報が広く拡散してしまうなどの問題点も指摘されている.本稿では,災害時のソーシャルメディア利用事例や関連する研究の動向を述べた後,筆者たちが実施した災害時のTwitter利活用に関する研究の一部を紹介する.