著者
菊池 浩明 中里 純二 中西 祥八郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.214, pp.45-51, 2001-07-18
被引用文献数
1

本論文は, 1か0かの秘密を漏らさないまま, 公開検証可能な方法で足し算を実行するプロトコルを提案している.提案方式は, 従来の膨大な帯域を消費し何回にも及ぶラウンドを必要としたマルチパーティプロトコルとは異なり, 非対話的な定数回のラウンドと単純で送信者にも集計者にも検証可能な計算処理を必要とする.提案方式は, 〔2〕に基づいている.提案方式は, 投票者が投票用紙を分散された公開鍵について暗号化して投票し, 集計者が賛成投票数をわからないまま数えるという秘密投票に応用可能である.
著者
崔 浩晢 菊池 浩明 中西 祥八郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.323, pp.29-34, 2000-09-21
被引用文献数
2

グループ署名[Cha 91][CS 97][KP 98]とは, グループメンバの誰でもグループの代表で署名が可能で, かつ検証者に対して匿名性を保証でき, プライバシ保護が必要な数多くのアプリケーションに適応出来る.しかし, グループ管理者だけは署名文からグループメンバを特定可能であった.そこで本稿では, グループ署名を拡張し, 管理者にも匿名性を保証するブラインドグループ署名を提案し, 電子投票への応用を試みる.