著者
平井 ゆか 内田 祥哉
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住総研研究論文集 (ISSN:09161864)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.263-274, 2001

本研究は,日本の伝統的な床材である畳と,畳を支える各種のシステムの開発と普及について,文献資料を広く収集し全貌を明らかにする事を目的としている。古代における畳の開発について,現存する最古の畳を区切りとして日本の独自性を記録から検証し,中世以後については形状の変化や床材としての成立を絵巻を中心に探り,畳の普及を日光社参史料をもとに検証している。畳職人の出現を記録から,畳屋の地方への広まりを地名から検証し,メンテナンスシステムの開発と普及を明らかにしている。一方,畳職人の育成システムについては職業訓練校の歴史等を探り,畳の生産・供給システムについては産地や問屋等の現地調査・資料収集を行っている。
著者
内田 祥哉 森田 司郎 矢野 克巳
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.652, pp.60-63, 1999-11-01

ある現場で,工事主任さんから「こんなコンクリートを使っていたら建物が将来どうなるのか,心配で寝られない」という話を聞かされたことがあります。人手不足に加えて生コンなどの品不足も深刻で,やっと現場に生コンが入ったと思ったらシャブシャブ。これじゃ困ると断ろうにも工期が延びるから断れない。結局それを使うことになるが,できたものを見ると自信を持てない。