著者
冨安 慎吾
出版者
全国大学国語教育学会
雑誌
国語科教育 (ISSN:02870479)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.23-31, 2017-03-30 (Released:2017-09-07)
参考文献数
17
被引用文献数
1

本研究では、自己調整学習者の発達を支援する方法について、特に学習観の形成を支援する視点から検討を行った。その際、事例として漢字学習を取り上げた。漢字学習観は、漢字学習方略・漢字学習動機・漢字観によって構成される。特に漢字学習方略は学習者の漢字学習に直接的に関係する。しかし、学習者は漢字学習に際して適切な漢字学習方略を選択するとは限らない。このことから、漢字学習観の形成を支援するためには、漢字学習方略を含む漢字学習観をメタ認知させることが重要ではないかと考えられた。そこで、漢字学習方略をパターンランゲージというメディアを用いて記述し、それを用いたワークを実施した。その結果、ワークの中で漢字学習方略と漢字学習動機・漢字観のメタ認知が行われることが確認できた。
著者
冨安 慎吾
出版者
広島大学大学院教育学研究科
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部 文化教育開発関連領域 (ISSN:13465554)
巻号頁・発行日
no.55, pp.183-191, 2006

The aim of this paper is to discuss the relationship between the restrictions on the use of Kanji (Chinese characters) and the trend of thought of the KANBUN education in the Showa 20's. In Showa 27, some criticized this education system because of its restrictions on the use of Kanji. There were two following argument against it. (1) One side insisted on the abolition of the restrictions on the use of Kanji. (2) The other accepted the restrictions on the use of Kanji, but insisted on the particularity of the KANBUN education.