著者
加藤 充美 西村 明 安藤 由典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.635, pp.43-50, 2001-02-15
参考文献数
6
被引用文献数
5

筆者らはフルート演奏音の倍音の微細な変動のフルート音の品質への影響を研究している。フルート音には、倍音の振幅や周波数の変動とともに息音に起因するノイズ成分が含まれている。このノイズ成分は倍音の変動にも影響を及ぼし、フルート音の品質へも影響している。それらの影響を研究するためには、倍音の振幅や周波数の変動とノイズ成分をまとめて分析し、変動の深さなどのパラメータを変化させて合成し試聴する手法が必要となる。このため、筆者らは解析信号を用いた分析・合成手法を採用し研究を進めている。本報告ではこの手法がフルート音のような倍音の変動のみならずノイズ成分をもつ楽音に対する分析・合成に適している手法であることを示し、その性質を明らかにする。
著者
加藤 充美
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.16-19, 2000-01-01 (Released:2008-04-17)
参考文献数
6
著者
加藤充美
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.127(2003-MUS-053), pp.31-36, 2003-12-21

コンピュータが進歩し、比較的容易にMAX/MSPなどを使って様々に自然楽器の音をリアルタイムで加工した音楽作品が制作されるようになった。FFTなども容易に用いられているが、信号処理の理論からみると問題のありそうな応用もみられる。この報告では、クロスシンセシスのなかで特にFFTの使い方が歪みなどにどの程度影響しているか考察する。