著者
柳原 崇男 北川 博巳 大森 清博 北山 一郎 松本 泰幸
出版者
日本ロービジョン学会
雑誌
日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.9, pp.6, 2008

【目的】本研究はロービジョン者の夜間歩行を支援するために、夜間の低い照度下でもロービジョン者が歩きやすくなる方法として、電柱等に取り付けたLED照射装置から光を照射し、道路面に連続したマークを用いた誘導方法を提案する。そこで平成19年に県道明石宝塚線歩道にて、LED照明を用いた誘導システムの実証実験を実施した。本研究の目的はこのLED照明を用いた夜間歩行支援システムの効果や課題を明らかにすることである。【方法】ロービジョン者21名に対し、上記で提案しているLEDを用いた誘導システム(以下:LED誘導マーク)に加え、市販の地面に埋め込むタイプのLEDも併設し、歩行実験を行った。実験方法はそれぞれの歩行速度、有効性等に関するアンケート調査を実施した。また、LED誘導マーク、埋め込み型LEDの有効性を把握するために、誘導システムが設置されていない区間(以下:LEDなし)も歩行してもらった。【結果】LED誘導マーク、埋め込み型LED、LEDなし区間20mの歩行時間と偏軌距離を比較した。その結果、歩行時間に関しては、埋め込み型LEDが一番早くなっていたが、統計的な有意差はなかった。偏軌距離に関しては、LEDなし(42.60cm)に比べて、LED誘導マーク(10.75cm)、埋め込み型LED(12.5cm)を用いることによって、より直線的に歩いていることがわかった。また、アンケート調査より、LED誘導マーク等のシステムのない場合と比べて、「歩きやすさ」だけでなく、「心理的負担の軽減」にも効果があることがわかった。【結論】歩行実験から歩行速度にはあまり大きな変化はないが、より直線的に歩行できていることがわかった。このことよりも、誘導性だけでなく、より安全な歩行を支援するという効果が見られた。意識調査より、LED誘導マークの設置間隔5mよりも埋め込み型LEDの設置間隔2mの方が高評価であるが、歩行速度、偏軌距離ではほぼ同程度の結果となっている。このことよりも、5m程度の間隔でも誘導性能は高いことがわかる。
著者
菅原 芳明 井浦 良枝 青井 紀子 住廣 紗奈美 北山 一郎
出版者
日本官能評価学会
雑誌
日本官能評価学会誌 (ISSN:1342906X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.101-107, 2005-10-15 (Released:2013-07-11)
参考文献数
11
被引用文献数
1

In order to elucidate the deodorizing efficacy of a titanium oxide-type deodorant, perceived changes in refrigerator odors were assessed by subjects using 13 contrasting pairs of adjectives on an 11-point scale (from −5 to +5). This assessment by inquiry was conducted three times: once immediately before placing the deodorant in the refrigerator, again after keeping it in the refrigerator for one week, and lastly at one week after removing it from the refrigerator. The obtained sensory evaluation spectrum corresponding to the changes of scores between the first inquiry and the second inquiry (second minus first) showed an upward tendency with a positive value in terms of the 13 descriptors. This implies that the odors were lessened by the use of the deodorant. The respective spectrum (third minus first) at the removal was just the reverse. This implies that the odors were intensified by removing the deodorant. Here, the sensory evaluation spectrum was represented by a bar graph, in which the mean of the foregoing impression difference was plotted against the descriptors. When the statistical significance of each of the 13 descriptors was assessed by Student's t-test, 11 or more of the descriptors were regarded as significant among 13 descriptors at a probability value of p<0.05.
著者
尾杉 匡哉 西原 一嘉 北山 一郎 前川 了一 大島 康敬
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.406, pp.7-12, 2001-11-02
被引用文献数
2

これまでに、開発されている電動義手の大部分がDCモータを使用しているが、モータ稼動時に"ノイズ音"が発生するという問題点がある。そこで、稼動時にノイズ音が少ないという特徴をもつ超音波モータを用いることによって、モータ音の低減を行った。また、これを用いて被験者1名について、日常生活動作による評価を行い、その有効性を確認した。