著者
髙木 祐介 関 和俊 北村 裕美
出版者
日本野外教育学会
雑誌
野外教育研究 (ISSN:13439634)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.33-39, 2015 (Released:2018-12-29)
参考文献数
12

The purpose of this study was to investigate the changes of salty taste sensitivity and sweat loss during hiking the mountain. Nine healthy young males(23±4 years)were volunteered to hike Mt. Rokko(altitude: 931 m)that located in Hyogo prefecture. Heart rate(HR), rating of perceived exertion(RPE),body weight, water intake, sweat loss, and salty taste sensitivity(STS)were measured at 2 different altitudes of mountain ascending(P1: altitude 30 m, P2: altitude 920 m). HR in all subjects markedly increased during ascending. HRmax indicated 172±14 bpm. RPE at P1 was 7±1, and P2 was 15±3. It was considered that exercise intensity of hiking the mountain in this study was more than moderate intensity. Total water intake was 1,347±390 ml and total sweat loss were 2.2±0.9 kg in the subjects that drinking only the water condition. The percentage of total sweat loss to initial body weight indicated 3.4%. STS at P2 was significantly lower than those at P1(p<0.05). This study clarified that drinking only the water during hiking significantly decreased salty taste sensitivity. These results suggest that the assessment of salty taste sensitivity might be the index for the prevention of heat stroke during hiking.
著者
林 喜美子 湊 久美子 北村 裕美
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.167-175, 2006-03-31

中高年女性の運動習慣に影響する要因を検討する目的で、中高年女性183名(運動習慣のある者130名、運動習慣のない者51名、無回答2名)を対象に、職業の有無、運動歴、現在の運動状況などに関するアンケート調査と性格検査(YG性格検査)を実施した。対象者の平均年齢は、56.2±8.7歳であった。対象集団のうち、現在運動習慣のある者は71.0%、11年以上運動を継続している者は、48.2%であった。運動習慣のある者は、学生時代に運動経験のある者が多かった。また、現在、集団種目の運動習慣のある者は、個人種目の運動習慣のある者と比較して、運動継続年数が長かった。学生時代に運動経験のある者は、卒業後の運動経験のある者が多く、運動継続年数が長かった。職業の有無や勤務形態と運動実施との関係は、認められなかった。運動習慣のある者の性格は、運動習慣のない者と比べて、安定積極型と判定された者が多く、不安定積極型や不安定消極型と判定された者が少なかった。以上の結果から、中高年女性における運動習慣の維持には、就学期の運動経験、特に集団種目の経験が影響していることが明らかとなった。また、情緒の安定性も関係している可能性が示唆された。
著者
北村 裕美 矢野 博己
出版者
流通科学大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は肥満の予防改善に対する運動の分子メカニズム的効果をオートファジーに着目して検討することであった。KO5マウスでは,20週間の自発運動により副睾丸周囲脂肪量や肝脂肪滴が顕著に減少した。脂肪組織中mRNA発現は,Atg5, Atg7が自発運動により増強し,LC3bが減弱した。脂肪組織中LC3-Ⅱ/LC3-Ⅰ比は自発運動によりWTマウスでは減弱し,KO5マウスでは増強した。KO5マウスでは,自発運動により腸内細菌多様性が低下し,Firmicutes門が減少した。オートファジー関連因子とFirmicutes門やBacteroidetes門との間に有意な関係は確認されなかった。