- 著者
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北條 雅一
Hojo Masakazu
- 出版者
- 新潟大学経済学会
- 雑誌
- 新潟大学経済論集 (ISSN:02861569)
- 巻号頁・発行日
- no.99, pp.1-15, 2015-09
本稿は,算数・数学の学力や学習態度の男女差について,日米比較の観点から分析を試みるものである。分析には2種類の国際学力調査を用い,小学校・中学校・高等学校のすべてを分析対象とする。分析の結果,日米ともに数学の学力や学習態度に男女差が確認され,特に学習態度については日米間で顕著な違いがみられた。日米ともに第4学年では女子のほうが否定的な回答をする傾向が確認されたが,その傾向は米国の第8学年では縮小し,日本の第8学年では拡大していた。数学の有用性に関する設問に対して,米国の生徒は肯定的な回答をする傾向が明らかに強く,同時にこれらの設問に対する回答の男女差が日本の生徒に比べて小さいことが確認された。