著者
北野 良夫
出版者
日本豚病研究会
巻号頁・発行日
no.64, pp.1-8, 2014 (Released:2014-10-28)
著者
上原 修一 北野 良夫 恒吉 幸一 藤原 直躬 長谷 学 宮里 俊光
出版者
Japan Veterinary Medical Association
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.822-824, 1988

1985年2月から1986年2月にかけて, 鹿児島県串木野市の黒毛和牛一貫経営農場で旋回運動, 猪突猛進などの神経症状を主徴とする子牛の疾病が発生した. 病理組織学的検査により賢尿細管上皮細胞の核内に鉛中毒に特徴的な核内封入体が認められ, 生化学検査では血液, 腎臓, 肝臓から高値の鉛が検出されたために鉛中毒と診断された.
著者
豊満 義邦 長谷 学 溝下 和則 北野 良夫 福山 孝人
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.432-435, 1990
被引用文献数
1 1

1987年9月鹿児島県の其養豚農家で, 子豚が生後8日までに6頭急死する事例が発生した.検査した子豚3頭の臨床・病理・細菌学的所見では特記すべきものは得られず, 有意菌も分離されなかった.しかし, ウイルス学的検査では2頭の各実質臓器でESK細胞に細胞変性効果を示すウイルスが分離された.このウイルスは理化学的, 生物学的および血清学的性状からトガウイルス科のアルファウイルスに属するゲタウイルスと同定した.<BR>なお, 急死直前の子豚, 同腹豚, 母豚からの分離ウイルスに対する中和抗体価は全て<2であったことから, この疾病は分娩後, ゲタケウルスに感染したものと推測された.
著者
北野 良夫
出版者
日本豚病研究会
雑誌
日本豚病研究会報 (ISSN:09143017)
巻号頁・発行日
no.64, pp.1-8, 2014-08

我が国においては、1996年から「豚コレラ清浄化5カ年計画」が本格的に開始された。この計画は、まず豚コレラGP生ワクチンの徹底接種することにより群免疫を高めて、野外ウイルスを排除することから始められ、その後にいのししを含めた豚の抗体検査により感染の有無などの実態調査を行いながら、徐々にワクチン接種を中止していくものである。2000年にはワクチン使用が原則中止され、一部都道府県知事の許可に基づき使用されていた同ワクチンの接種も徐々に中止され、2006年4月には全面中止となり、最終的にOIE規約に基づき2007年4月に「豚コレラ清浄国」となった。豚コレラ清浄国へ向けたこのような動きの中で、2004年、我が国屈指の養豚県である鹿児島県において5事例の豚コレラ疑似患畜が確認された。この発生に伴う一連の防疫活動においては、緊急ワクチン接種の強い要請があった中、西欧諸国と同様に、ワクチン接種を行わず、感染豚の摘発と淘汰及び飼養衛生管理基準の遵守により防圧された我が国初のケースとなった。
著者
北野 良夫
出版者
日本豚病研究会
雑誌
日本豚病研究会報 (ISSN:09143017)
巻号頁・発行日
no.64, pp.1-8, 2014-08

我が国においては、1996年から「豚コレラ清浄化5カ年計画」が本格的に開始された。この計画は、まず豚コレラGP生ワクチンの徹底接種することにより群免疫を高めて、野外ウイルスを排除することから始められ、その後にいのししを含めた豚の抗体検査により感染の有無などの実態調査を行いながら、徐々にワクチン接種を中止していくものである。2000年にはワクチン使用が原則中止され、一部都道府県知事の許可に基づき使用されていた同ワクチンの接種も徐々に中止され、2006年4月には全面中止となり、最終的にOIE規約に基づき2007年4月に「豚コレラ清浄国」となった。豚コレラ清浄国へ向けたこのような動きの中で、2004年、我が国屈指の養豚県である鹿児島県において5事例の豚コレラ疑似患畜が確認された。この発生に伴う一連の防疫活動においては、緊急ワクチン接種の強い要請があった中、西欧諸国と同様に、ワクチン接種を行わず、感染豚の摘発と淘汰及び飼養衛生管理基準の遵守により防圧された我が国初のケースとなった。