- 著者
-
原崎 正司
- 出版者
- 宮崎女子短期大学
- 雑誌
- 宮崎女子短期大学紀要 (ISSN:02898748)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, pp.61-64, 1986-03
幼児の運動能力の発達に関する基礎的資料を得る目的で,身長,体重,両足連続とび越し,25m走,体支持持続時間,立幅とび及びソフトボール投げについて調査し,次のような結果が得られた。1)身長は,年長で女児が男児よりやや優れ,年中においては,男児が女児より優れている。年長間の男児と女児の比較では,分散系列差の均斉性の検定の結果,差の有意性の検定を行うことができなかった。2)体重は,男児が女児よりやや優れているが,年長間の男児と女児の比較では,有意差を見出すことはできなかった。年中間においても同様の結果であった。3)年中児および年長兄の男女差についてみると,全般的に何れの組においても男児が女児より良い成績を示す傾向が認められた。4)両足連続とび越しは,一般に男児が女児より優れているが,年長間では女児が男児より優れていた。5)体支持持続時間は年長では女児が男児より優れ,年中においては,男児が女児より優れていた。年長間の男児と女児の比較では,有意差を見出すことはできなかった。