著者
吉住 隆弘
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.249-251, 2019-03-01 (Released:2019-03-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1

The purpose of the study was to focus on the prejudice toward people receiving welfare and to identify the psychological factors related to such prejudice. Participants included 193 university students (104 male and 89 female, M = 19.5 years). Links among the participants’ self-esteem, nationalism, perspective taking, and prejudice toward people receiving welfare were examined. Multiple regression analysis revealed that prejudice was positively related to nationalism and negatively related to perspective taking. Implications for mitigating criticism toward people receiving welfare are discussed.
著者
吉住 隆弘 山田 壮志郎
出版者
中部大学人文学部
雑誌
人文学部研究論集 (ISSN:13446037)
巻号頁・発行日
no.28, pp.99-109, 2012-07

生活保護受給者の支援方法については多くの議論がなされているが,心理学的側面からの検討はほとんどなされていない。そこで本研究では,生活保護受給者の生活満足度に着目し,それに影響を与える心理社会的要因について検討した。調査対象者は,現在生活保護を受給している106名(男性98名,女性8名,平均年齢57.8歳)であった。生活必需品に関する領域,社会的ネットワークに関する領域,心理的要因に関する領域に注目し,各領域に含まれる変数が,生活満足度に与える影響性について探索的に検討した。重回帰分析の結果,定職を持っている人,ケースワーカーの対応を良いと感じている人,そして余暇活動を積極的に行っている人は,生活満足度が高いことが示された。生活保護受給者のウェルビーイングの増進において,従来の就業支援に加え,余暇活動の推進やケースワーカーの対人援助スキルが重要な役割を担っていることが示された。
著者
吉住 隆弘 村瀬 聡美
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.229-237, 2008
被引用文献数
1

本研究では,解離体験とどのような防衛機制およびコーピングが関連するのかを検討した。大学生449名(男子231名,女性218名)に対し,解離体験尺度 (DES),防衛機制測定尺度 (DSQ-40),およびコーピング測定尺度 (TAC-24) を実施し,各変数間の関連性を調べた。単相関分析の結果,「極端思考・他者攻撃」的な防衛機制,「感情抑制・代替満足」的な防衛機制,そして「問題回避」コーピングと解離が関連することが示された。さらに重回帰分析の結果からは,解離は防衛機制との関連が特に強いことが示された。
著者
吉住 隆弘
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
pp.27.3.3, (Released:2018-11-21)
参考文献数
13

The purpose of the study was to focus on the prejudice toward people receiving welfare and to identify the psychological factors related to such prejudice. Participants included 193 university students (104 male and 89 female, M = 19.5 years). Links among the participants’ self-esteem, nationalism, perspective taking, and prejudice toward people receiving welfare were examined. Multiple regression analysis revealed that prejudice was positively related to nationalism and negatively related to perspective taking. Implications for mitigating criticism toward people receiving welfare are discussed.
著者
吉住 隆弘 村瀬 聡美
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.229-237, 2008-01-01 (Released:2008-03-30)
参考文献数
31
被引用文献数
4 1

本研究では,解離体験とどのような防衛機制およびコーピングが関連するのかを検討した。大学生449名(男子231名,女性218名)に対し,解離体験尺度 (DES),防衛機制測定尺度 (DSQ-40),およびコーピング測定尺度 (TAC-24) を実施し,各変数間の関連性を調べた。単相関分析の結果,「極端思考・他者攻撃」的な防衛機制,「感情抑制・代替満足」的な防衛機制,そして「問題回避」コーピングと解離が関連することが示された。さらに重回帰分析の結果からは,解離は防衛機制との関連が特に強いことが示された。
著者
伊藤 亮 村瀬 聡美 吉住 隆弘 村上 隆
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.396-405, 2008-04-01 (Released:2008-07-15)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

本研究の目的は現代青年のふれ合い恐怖的心性の精神的健康度について,抑うつと自我同一性の側面から検討することであった。大学生292名(男性125名,女性167名)を対象に質問紙調査を実施し,対人退却傾向,対人恐怖的心性,抑うつ,自我同一性の感覚を測定した。対人退却傾向と対人恐怖的心性の高低の組み合わせによって対象者をふれ合い恐怖的心性群,対人恐怖的心性群,退却・恐怖低群の3群に分類した。一元配置分散分析の結果,ふれ合い恐怖的心性群は対人恐怖的心性群より抑うつは低く,自我同一性の感覚は高いことが示された。一方,退却・恐怖低群と比較した場合,自己斉一性・連続性,対他的同一性の感覚は低いことが示された。これらの結果から,ふれ合い恐怖的心性群は対人恐怖的心性群よりも精神的には健康的な群ではあるが,個として他者と向き合う対人関係においては自我同一性の危機が生じやすい一群であることが示唆された。
著者
伊藤 亮 村瀬 聡美 吉住 隆弘 村上 隆
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.396-405, 2008-03-31
被引用文献数
1

本研究の目的は現代青年のふれ合い恐怖的心性の精神的健康度について,抑うつと自我同一性の側面から検討することであった。大学生292名(男性125名,女性167名)を対象に質問紙調査を実施し,対人退却傾向,対人恐怖的心性,抑うつ,自我同一性の感覚を測定した。対人退却傾向と対人恐怖的心性の高低の組み合わせによって対象者をふれ合い恐怖的心性群,対人恐怖的心性群,退却・恐怖低群の3群に分類した。一元配置分散分析の結果,ふれ合い恐怖的心性群は対人恐怖的心性群より抑うつは低く,自我同一性の感覚は高いことが示された。一方,退却・恐怖低群と比較した場合,自己斉一性・連続性,対他的同一性の感覚は低いことが示された。これらの結果から,ふれ合い恐怖的心性群は対人恐怖的心性群よりも精神的には健康的な群ではあるが,個として他者と向き合う対人関係においては自我同一性の危機が生じやすい一群であることが示唆された。