著者
吉川 光司 対⾺ 栄輝
出版者
一般社団法人 日本運動器理学療法学会
雑誌
運動器理学療法学 (ISSN:24368075)
巻号頁・発行日
pp.202104, (Released:2022-07-13)
参考文献数
51

遠隔リハビリテーションとは,スマートフォンやタブレット,パーソナルコンピューターなどの情報機器と情報通信技術(以下,ICT)を⽤いてリハビリテーション従事者と患者が物理的に離れている環境でリハビリテーションを⾏う⽅法である。健康相談や評価,運動処⽅などを,ビデオ会議を介し実施することで遠隔地など医療の提供が困難な地域および通院が困難な患者を対象としているが本邦では社会的認知度が低い。 そこで本邦への情報提供を⽬的として2001 年から2020 年までの遠隔リハビリテーションを介⼊⼿段とした臨床研究を収集しレビューを実施,62 編の論⽂から情報を抽出した。結果,遠隔リハビリテーションの対象としては中枢神経疾患,運動器疾患,呼吸器や循環器疾患,難病や代謝性疾患,さらには⾼齢者のフレイルなど多種多様だった。また,研究数,研究実施地域および分野は徐々に増えていた。今後さらなる遠隔リハビリテーションの発展が⾒込まれる。
著者
吉川 光司 対⾺ 栄輝
出版者
一般社団法人 日本運動器理学療法学会
雑誌
運動器理学療法学 (ISSN:24368075)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.47-57, 2022 (Released:2023-03-20)
参考文献数
51

遠隔リハビリテーションとは,スマートフォンやタブレット,パーソナルコンピューターなどの情報機器と情報通信技術(以下,ICT)を⽤いてリハビリテーション従事者と患者が物理的に離れている環境でリハビリテーションを⾏う⽅法である。健康相談や評価,運動処⽅などを,ビデオ会議を介し実施することで遠隔地など医療の提供が困難な地域および通院が困難な患者を対象としているが本邦では社会的認知度が低い。 そこで本邦への情報提供を⽬的として2001 年から2020 年までの遠隔リハビリテーションを介⼊⼿段とした臨床研究を収集しレビューを実施,62 編の論⽂から情報を抽出した。結果,遠隔リハビリテーションの対象としては中枢神経疾患,運動器疾患,呼吸器や循環器疾患,難病や代謝性疾患,さらには⾼齢者のフレイルなど多種多様だった。また,研究数,研究実施地域および分野は徐々に増えていた。今後さらなる遠隔リハビリテーションの発展が⾒込まれる。
著者
吉川 光夫
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.1283-1292, 1966-11-01

排卵は性ステロイドホルモンによつて抑制をうけるが, その本体については異論があり見解の一致がえられない. 筆者はそれらのもつEstrogenecityを重視し, これをその本質的な作用の一つとみなす立場を主張し Estrogenを用いてその実験的な裏付を行なつた. Estrogenの発情作用についてはDD系去勢成熟マウスを用いEstradioldipropionate, Estriol, Estriol tripropionateの比は40:2:1の割合であることを認めた. Estrogenの性腺抑制作用を検討しEstriolは従来Estrogen of vaginaといわれ, その性腺抑制作用についてはうたがわしいとみなされたが投与量の如何によつて性腺抑制作用を有することを認め, これをもとに排卵性周期を確認した婦人5名にEstriol tripropionate 5mgを月経周期の第3〜15日に投与し全例に排卵抑制を認めた. Ethinylestradiol-3 methyletherを用い, ラットにこれを連続して服用させた実験群と周期的に服用させた実験群とに分け, 卵巣の組織学的所見及び下垂体PAS陽性細胞出現率より周期的投与群が連続投与群に比べ著明な性腺抑制作用のみられぬことを認めた. 以上の結果よりEthinylestradiol-3 methyletherを人の排卵抑制には20日間服用法で, 月経周期5日目より1日当り60〜80γ服用させ, そのいずれにおいても排卵抑制が認められる結果をえた. 同時に尿中Total Gonadotropinを測定し軽度の減少を認め, 長期に亘る服用例でも重篤な性器出血その他の副作用を認めなかつた.