著者
吉田 惇 齊藤 剛
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.143-144, 2016-03-10

2次元画像から3Dモデルを作成するための方法は種々報告されているが、本研究では、階層型の3Dモデル構造であるシャドーボックスによる3D化を試みる。 シャドーボックスとは, 紙に描かれた模様や形を切り抜き, 立体的に重ねるペーパークラフトである. 本研究では, 入力画像を領域分割しグラフカットにより切り抜き, シャドーボックスの各レイヤを作成することにより、1枚の画像から作成する楽しみを残しつつ, インターラクティブにシャドーボックスが生成できるシステムの開発を行う. 本稿では, 作成各段階での手法について述べる.
著者
吉田 惇 井元 智子 河野 達仁
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.47-58, 2019 (Released:2019-04-20)
参考文献数
18

日本各地でクマによる農作物被害や人身被害が増加している.本研究は,生物保全とクマ被害軽減を同時に考慮した社会的に望ましい土地利用のあり方を理論的に分析する.具体的には,(a)生態系サービス,(b)農作物被害,(c)農地におけるクマ遭遇リスク(人身被害,恐怖感)の外部性を同時に考慮し,ブナの本数および住宅地と農地それぞれの最適総土地面積条件を導出する.分析により,クマが住宅地に侵入しない場合は市場均衡で決まる総住宅地面積は社会的最適と一致すること,最適総農地面積は農地拡大による生態系サービスの質の低下とクマ被害の減少のトレードオフに依存して,市場均衡より大きい場合も小さい場合もあることを明らかにする.各外部性が最適政策へ与える影響についても整理する.クマが住宅地に侵入する場合の拡張も示す.