著者
木村 武実 吉田 浩之 和田 吉晴 上田 啓司 弟子丸 元紀
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.459-462, 1994-06-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
12

Trimebutine maleateの投与により構音障害をきたした老年期うつ状態の1症例を経験した. 症例は67歳, 女性. 65歳時, 誘因なくうつ状態となり, 抗うつ薬により中枢神経系の副作用をきたし難治であった. 66歳時, 過敏性腸症候群に対するtrimebutine maleateの投与1時間後から強度の眠気とふらつきを前駆症状として構音障害, 手指振戦を呈し, trimebutine maleate中止により数日で消失した. 頭部CTでは透明中隔腔・ヴェルガ腔や大脳基底核の石灰化, 大脳皮質の軽度萎縮などが観察された. tributineme maleate投与と構音障害出現との時間的関連, 脳血管障害や他の薬物関与の否定などから, 構音障害はtrimebutine maleateの副作用として発現したと考えられた. その機序としては, trimebutine maleateによる中枢神経系のドーパミン系とコリン系の不均衡が推測され, 背景には中枢神経系における先天的および後天的脆弱性が存在するものと推察された.
著者
井上 曜 吉田 浩之 井上 健太 塩崎 祐介 久保 等 藤井 彰彦 尾崎 雅則
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.45, 2011

コレステリック液晶は、光の波長サイズの螺旋周期構造を有することから、光の分布帰還を引き起こすため、色素を添加することで分布帰還型(DFB)レーザーとして利用できる。本研究では、コレステリック液晶薄膜中にネマティック液晶と色素を分散させた素子を作製し、電気的に屈折率を変調することでレーザー発振波長を制御した。さらに、波長制御の応答性について調べ、高速波長スイープレーザーへの応用の可能性を検討した。
著者
熊谷 孝幸 伊東 良太 竹家 啓 久保 等 吉田 浩之 藤井 彰彦 能勢 敏明 尾崎 雅則 斗内 政吉
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 2009年 日本液晶学会討論会 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
pp.189, 2009 (Released:2011-04-01)

本研究では、テラヘルツ帯にストップバンドを持つような一次元フォトニック結晶にネマティック液晶を導入することでテラヘルツ波スイッチング素子の実現を試みた。無水合成石英と空気からなる一次元フォトニック結晶中に液晶欠陥層を導入した構造を作製し、テラヘルツ帯において液晶欠陥に起因する欠陥モードピークの発現を確認した。更に液晶の配向を制御することで、屈折率異方性を用いて欠陥モードピークが発現する周波数の制御を試みた。
著者
吉田 浩之 境野 恵理
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会 : Mechanical Engineering Congress, Japan
巻号頁・発行日
vol.2014, pp."S1140105-1"-"S1140105-4", 2014-09-07

With downsizing of automobile electrical components, the sliding conditions of gears and clutches have become more severe. As a response to this, PTFE powder is used in lubricating oils as an additive. However, the relationship between the properties of PTFE powder and the friction characteristics of lubricants containing PTFE powder has not been clarified yet. In this study, we measured the friction characteristics of a lubricant by varying the powder concentration and particle size on a pin-on-disk friction tester. As a result, the following two findings were obtained; 1. As the powder concentration increases, the coefficient of friction decreases. 2. At a high powder concentration, the lower the lubricating oil liquidity, the lower the coefficient of friction.
著者
吉田 浩之 原田 隆史 来田 宣幸
出版者
琉球大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

中等教育の部活動の実態として教育目標とされている内容を, アンケート及びインタビュー調査によって定性的・定量的に検討し,部活動における具体的な教育目標の項目で構成される部活動の目的意識・行動達成度尺度を作成した.「競技力・専門性」, 「内面的成長」を含む10因子,45項目,5件法の尺度であった.45の項目は,部活動における具体的な教育目標であり,評価規準としての機能を持ち,生徒の教育目標到達度の評価を可能とした.また,本尺度をもとに部活動指導プログラムを作成し,中学校,高等学校の顧問教員を対象とした研修会で導入し,実践事例の検証を通じてプログラムの実効性を高めた.