著者
大橋 ゆかり 篠崎 真枝 坂本 由美
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.805-809, 2008 (Released:2009-01-28)
参考文献数
12
被引用文献数
4 1

[目的]本研究では歩行周期各相の相対的時間比率に着目して脳卒中片麻痺患者の歩行パターンを検討した。[対象]回復期病棟に入院中の脳卒中片麻痺患者18名を対象とした。[方法]歩行時の下肢の動きをビデオ撮影し,両側の立脚開始および遊脚開始の時期を抽出した。これらの時期を重複歩時間で正規化し,歩行周期各相の比率を算出した。歩行パターンは各対象者が歩行可能になってから退院するまでの期間,3週間に1回の頻度で反復測定した。[結果]歩行周期各相の比率はブルンストロームステージIIとIIIの間,およびIVとVの間で有意に異なっていた。[結語]今後は縦断的な分析も加えて,運動麻痺の回復と歩行パターンの変化の関係についてより詳細に検討したい。
著者
関口 芳恵 坂本 由美子 宮本 和典
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.271, 2010

<はじめに> 当院は病床数900床、職員数1200名の総合病院である。2003年のオーダリング開始時に、イントラネットのホームページ(以下HP)が開設され、診療録端末にて閲覧が可能な環境にある。臨床検査部も2003年6月よりHPを開設し、2週間毎の定期更新を行っている。<BR><方法> 今回HPのアクセス状況を確認し、どのような情報が必要とされ閲覧されているか解析を行った。<BR><結果> 2003年開設当初は、月平均のアクセス数が、140件/月であった。職員向け検査部見学ツアーを開始した2006年から2008年にかけて200件/月になり、2008年以降は院内端末起動時に表示されるグループボード内からHPへのアクセスが容易になったことと、新人看護師や研修医に向けた研修会で案内を行ったことで、認知度が高まり、500件/月に伸びた。月別に見ると、年度切り替えの4月が最も多かった。項目別に見ると、トピックス(項目情報・採血管の選択・所要時間など)、オーダリングマニュアル、検査部写真館(トップページに載せている写真履歴)、検査部の旅(各部署の紹介)、採血マニュアル、感染マーカー動向調査などが、アクセス数が多かった。<BR><まとめ> アクセス件数を見ると、基礎的な情報から新着情報までニーズは多様であった。アクセスが容易になったこと、研修会などでの案内、2週間毎の定期更新を続けることで、利用者が多くなったものと推測する。当院は職員数が多く、情報の伝達が難しいところもあるので、手軽に必要な情報を收集できる環境は、業務の効率化において重要であると思われる。閉鎖的に思われがちな検査部を身近に感じていただき、チーム医療を円滑にするため、各個人が臨床検査に対する情報を有効活用できるよう、今後も情報発信を続けていきたい。
著者
坂本 由美子 坂田 由美 坂本 一俊 川崎 いち恵 栗又 真奈美 宮本 和典
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集
巻号頁・発行日
vol.59, pp.179, 2010

<はじめに>当院は病床数900床の三次救急を行なう地域の中核病院である。救命救急センター、NICU等を有し24時間365日救急患者を受け入れている。1ヶ月間の救急車搬入人数は約650人。臨床検査部は総勢55名。緊急検査室は日勤5名(輸血部兼任)、日直帯3名、宿直帯2名(24時間勤務)で対応している。<BR><現状>三次救急病院のため即診断に結び付けられるように当検査室では多数の項目を実施し、日直時には機器の精度管理やメンテナンスも行なっている。当直は技師全員のローテーションで行なうが専門分野化された日常業務とは異なり全ての分野を1人で行わなければならず、さらに夜間の救急車搬入数や検体数も年々増加しているため負担はかなり大きい。そのため新採用者、特に新卒者は不慣れな面が多いためスムース゛に当直業務が行なえるよう半年間緊急検査室で研修する。夜間医師からの問い合わせが多い質問等はイントラネットの検査部ホームヘ゜ーシ゛に掲載しいつでも閲覧できるようにしている。また故障時対処マニュアルの変更点やインシテ゛ント対処法等をその都度伝達している。新人に限らず申し出があれば随時緊急検査や輸血検査のトレーニンク゛を行い、当直の不安を取り除くよう努めている。その他困った時には日勤担当者に電話をして指示を仰いだり、対処不能と判断すれば日勤担当者が病院に駆けつけるようにしている。<BR><まとめ>転勤者や新採用者にとって短期間の研修で当直に入るという事はかなり負担が大きい。新人が1日も早く業務に慣れるよう集中的に緊急・輸血検査を研修することで負担を軽減したい。自然災害などの非常事態の状態でもミスを未然に防げるような工夫をし、誰が実施しても早くて正確な結果を臨床に報告できる緊急検査室を構築していきたい。