著者
岡本 耕太 清水 裕史 津田 英隆 仲 美津子 伏見 祥子 堀口 泰
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.7, pp.345-351, 2016-07-01 (Released:2016-07-01)

近年,企業活動における情報分析の重要性が大きくなっている。本稿は,筆者らは空気清浄機を開発,製造,販売する電機メーカA社の経営企画担当者であると仮定して,公開情報(製品,特許,論文など)を分析して新事業創出のための提案を作成する手法の検討を行った。手法の検討にあたっては,以下(1)~(3)の観点からのアプローチを行った。(1)A社空気清浄機技術の強み,(2)空気清浄機技術と既存技術の組み合わせ,(3)社会ニーズに対応する次世代技術
著者
松元 順 金 桂花 堀口 泰久 内村 浩二 江頭 和彦
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.73, no.6, pp.719-724, 2002-12-05
被引用文献数
7

鹿児島県大隅半島に位置する火山灰由来の茶園土壌を試料として,土壌の酸性化と養分保持力の関係を検討した.その結果:1)土壌の全炭素含量は茶園の樹齢及び窒素肥沃度及びCEC(pH7.0)とは正の相関を示す;2)一方,CEC(圃場pH)は9〜17mol_c kg^-1の範囲にあり,CEC(pH7.0)の19〜61%に相当する;3)CEC(pH7.0)の増加分は有機物由来と推察されるが,土壌pHの低下によりCEC(圃場pH)は相殺的に減少する;4)酸性化した土壌ほど水溶性塩基含量が高く,降水等により下層へ溶脱しやすい状態にある;5)強酸性化したクロボクでは,アンモニウム保持能が著しく消失するため,pH4.5までの酸度矯正によりアンモニウム保持能を回復する必要があることが明らかとなった.本研究で得られた成果は,今後の火山灰由来茶園土壌の長期にわたる肥培管理,土壌管理を考える上で重要な示唆を与える.