著者
森 稔 倉掛 正治 杉村 利明 塩 昭夫 鈴木 章
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J83-D2, no.7, pp.1658-1666, 2000-07-25

映像から切り出されたテロップ文字の認識では,輪郭形状の鋸状劣化及び背景の残存ノイズが問題となる.本論文では,この問題に対処する(1)輪郭形状の劣化にロバストなWLDC特徴と(2)ノイズの影響を抑制する動的修正ユークリッド距離を用いたテロップ文字認識手法を提案する.(1)は,背景及び文字両領域の形状を記述・正規化することにより,輪郭形状の劣化に対するロバスト性を高めた特徴である.(2)は,局所領域ごとに画素の変動量を求め,画素の変動量に応じて距離値を修正することにより,ノイズの影響を動的に抑制する識別関数である.人工的に画質を劣化させた文字を用いた認識実験の結果,各提案手法は劣化文字に対して従来手法より大幅に認識率が向上することを確認した.また,実映像中のテロップ文字を用いた認識実験では,提案手法により識別率73%,第10位累積分類率90%の結果を得た.
著者
塩 昭夫 青木 康浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.431-439, 1999-03-25
被引用文献数
5 2

定規などを用いずに手書きされた建築間取り図面を, スキャナから読み取って認識し, 建具, 収納, 階段などの建築要素に自動変換するシステム(Sketch Plan)を開発した. 本論文では, このシステムの入力条件, 図面認識/理解処理アルゴリズム, 及びシステム評価の結果について述べる. 筆記変動を含む手書き図面を自動認識するため, 図面上の線分情報と領域情報を独立に処理し, それらの結果を統合する独自の図面認識処理アルゴリズムを考案した. このアルゴリズムを実際の手書き間取り図面を用いて評価した結果, 認識率93%を得た. また, 認識結果の確認・修正も含めた図面入力時間を実測した結果, マウスを用いたマニュアル入力の約1/9になることがわかった.
著者
若原 徹 木村 義政 鈴木 章 塩 昭夫 佐野 睦夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.63-71, 2003-01-01
参考文献数
15
被引用文献数
23

身体特徴を用いた個人認証手段として指紋照合技術への期待が大きい.本論文では,高精度な回転・位置ずれ補正,高速・安定なマニューシャマッチングを実現する指紋照合方式を提案する.処理の流れとしては,濃淡指紋画像の 2 値化を行った後,1) 局所領域ごとの指紋隆線方向分布を用いた登録指紋-入力指紋間の高精度な回転・位置ずれ補正,2) 登録-入力マニューシャ間での高速組合せ探索による最適対応付け,3) 指紋隆線方向分布間距離及びマニューシャ照合率のしきい値処理による本人受理/拒否の判定,の過程を経る.静電容量方式の市販半導体式指紋センサを用いて収集した80名×4指×10枚の指紋画像データを対象とした指紋照合実験より,本人拒否率及び他人受理率を評価して,提案手法の有効性を示す.