- 著者
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大澤 弘典
森川 幾太郎
- 出版者
- 山形大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2003
本研究は,数学の応用,モデリングといった視座からの実践的な研究であり,とりわけ中学校の数学の授業のあり方に焦点をしぼり研究を推進している。これまで授業で取り扱いが困難であるとされた題材の教材化を目指し,現実世界における問題を,数学の授業で積極的に取り扱おうと試行している。また,研究の方法としては,いわゆるアクションリサーチを採用している。実際の授業研究に対し,研究者として単に参与観察の立場に留まらず,指導者(授業者)として授業の構想や展開に直接的に深く関わる方法を採用している。本研究で開発した主な教材は,「生活の中の数学(学校図書)」にまとめ発信している。そこでは次のような20の教材を具体的に紹介している。第1話 鶏卵の重さを調べる 第2話 ひと裁ち折り紙:アルファベットの巻き第3話 最適なバトンパスを求める 第4話 三角グラフの利用第5話 群論を背景とした模様づくり 第6話 個人的な意志決定と社会的意思決定第7話 じゃんけんに必勝法がある!? 第8話 2時+3時=?第9話 ミカンの表面積を探る 第10話 日常的表現と数学的表現第11話 スライドパズルの探究 第12話 フラクタル模様からの刺激第13話 ISBNの秘密を探る 第14話 誤り訂正符号の教材化第15話 数学で生け花を捉える 第16話 Kielaというアフリカの遊び第17話 現代暗号に活きる数学 第18話 あみだくじのベクトル的な扱い第19話 高度測定板による測量 第20話 πの探究