著者
冨田 宣光 皆川 鉄雄 大越 悠数 田中 崇裕
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2012年年会
巻号頁・発行日
pp.56, 2012 (Released:2014-06-10)

NordenskiöldineとはBrögger(1887)により報告されたCaとSn4+のBoratesである。三方晶系に属する。本邦では未報告であったが、Vonsenite, hulsiteなどのboratesの産出で知られる宮崎県千軒平スカルン鉱床から見出した。Nordenskiöldineは無色透明, 葉片状あるいは板状集合体を成している。得られた実験式は(Ca0.94Fe2+0.02)Sn1.02(BO3)2であり、ほぼ端成分組成である。
著者
岡田 華子 田中 賢一 福本 辰巳 皆川 鉄雄 大越 悠数 浜根 大輔
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2012年年会
巻号頁・発行日
pp.51, 2012 (Released:2014-06-10)

ブラウン鉱を主要鉱石鉱物とする変成マンガン鉱床から産するアルカリ角閃石の化学的検討を行った。秩父帯南帯下払鉱床からはKに富むrichterite - arfvedsoniteのMn3+置換体を見出した。三波川帯の古宮鉱床からもKに富むrichterite-winchite系列に属する角閃石と、BサイトにおけるNa+Caの値がほぼ1 - 1.5の範囲を示す角閃石はottoliniiteあるいは ferri-ottoliniiteのMn3+置換体と推定される。田野畑鉱山産の黄褐色角閃石はkozulite – arfvedsonite - Na3(Mn2+, Mn3+)5Si8O22(OH)2 の3種の端成分組成からなる。
著者
浜根 大輔 皆川 鉄雄 大越 悠数
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2012年年会
巻号頁・発行日
pp.33, 2012 (Released:2014-06-10)

愛媛県高縄山から新鉱物・高縄石/Takanawaite-(Y)を発見したのでその概要を報告する。
著者
大越 悠数 皆川 鉄雄
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.121-121, 2009

瀬戸内芸予諸島弓削島にはfluorite結晶の集合体が生じた閃長岩質脈が稀に認められる。放射状の濃紫色ハローションを伴うzircon, thorite、thorianiteが紫色fluorite中に認められた。これらの鉱物は密接に共生している。Thorianiteは一般にアルカリ花崗岩起源のペグマタイトやスカルン中から報告されているが、本邦からの産出はこれまで知られていない。Fluoriteに生じた紫色ハローションはTh-U鉱物による放射性ハロと考えられる。