著者
坂井 丈泰 惟村 和宣 長岡 栄 高橋 美登里 天井 治
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.33-41, 1998
参考文献数
9
被引用文献数
2 1

For a precision approach and landing system of aircraft using GPS, it is nessessary to improve the system performance such as positioning accuracy, integrity, continuity and availability. A possible way for improving the performance may be to use pseudolites (pseudo-satellites) located on the ground near airport in addition to ordinally GPS satellites. In this paper, a qualitative simulation was carried out for evaluating positioning accuracy for the approaching aircraft using pseudolites together with the existing GPS satellites. Flight experimental data and artificial data on ranging measurement were used for the simulation. The result shows that while the positioning accuracy strongly depends on relative location of pseudolites, GPS satellites and the aircraft, the accuracy can be improved by the utilization of pseudolites.
著者
天井 治 長岡 栄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.93, no.66, pp.9-15, 1993-05-26

我が国では、平成4年6月から評価用の3本のルートを用いて、広域航法(Area Navigation:RNAV)の運用評価が行われている。本論文では、その各ルートを飛行したRNAV機の航法精度を評価するために行った解析の方法およびその結果について述べる。航空路監視レーダで取得したレーダデータを用いてRNAV機の航跡を抽出した。RNAV機であることを確認するためには飛行計画情報を用い、この航跡データから横方向経路逸脱量を求めた。221日分のデータを用い、各ルートにおける横方向経路逸脱量の特徴を調べた。また、すべてのデータを一纏めにして、その累積度数分布を求めた。その結果、RNAV機の横方向経路逸脱量のデータの少なくとも95%は、±1NM以内にあることが分かった。
著者
住谷 美登里 長岡 栄 天井 治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.250, pp.27-32, 2002-07-19
被引用文献数
2

洋上航空路の北太平洋ルートではADS(自動従属監視)システムが試験運用されている。ADSは機上で測定された位置情報等のデータをVHFまたは衛星を介して自動的に管制機関に送信して監視をおこなう技術である。このデータ通信の一方法として航空機間でVHF帯の通信を利用したデータリレー方式が検討されている。航空機がこの方式で通信できるかどうかは他機が通信覆域内に存在するかどうかによる。そこでまず実測データをもとに北太平洋ルートの特定空域内にいる航空機の数を調査した。次に通過時刻をもとに航空機の3次元位置を推定し、最も接近した航空機間の3次元距離を調査した。本稿ではその結果を報告する。