著者
加沢 知毅 宮本 大輔 後藤 晃彦 朴 希原 福田 哲也 神崎 亮平
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.89-102, 2015-09-05 (Released:2015-10-30)
参考文献数
49
被引用文献数
2

現在の超並列スパコンの発展は,昆虫脳程度の神経回路ならほぼリアルタイムの詳細シミュレーションが可能な計算力を提供しつつある.ここでは,並列化によって提供される膨大な計算力を昆虫脳シミュレーションに適用するために我々が開発してきた技術的進展とその応用,すなわち NEURON シミュレータの並列・最適化を中心に,それを使用した単一ニューロンのパラメータ推定,ボトムアップで再構成する触角葉神経回路シミュレーションやトップダウンで設計する画像認識の機能をもたせる神経回路構築などを紹介する.
著者
宮本 大輔
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第14回大会
巻号頁・発行日
pp.33, 2016 (Released:2016-10-17)

近年、コンピュータシステムではなくコンピュータを利用するエンドユーザを対象としたサイバー脅威が報告されている。とりわけ、金融機関などに似せて作られたウェブサイトを用いてユーザを騙すなどの攻撃の被害は増加している。従来、サイバーセキュリティ分野ではユーザが偽サイトを見分けるためのサポートが研究課題であり、教材の開発やインタフェースの改善、検知して知らせるソフトウェアといった対策が行われている。ここで、サイバー脅威に対するエンドユーザの思考を、コンピュータシステムがエンドユーザから観測される情報から推測できると考える。我々は被験者を集めて実験を行い、ウェブサイトの真贋判定を行う際の眼球運動から被験者がどのような意思決定を行うかを予想する研究を行った。この先行研究を紹介するとともに、認知心理学の知見をサイバーセキュリティ分野に応用できるかを議論する。
著者
宮本 大輔
出版者
奈良県農業技術センター
雑誌
奈良県農業技術センター研究報告 (ISSN:13456393)
巻号頁・発行日
no.37, pp.47-52, 2006-03

台湾では台湾龍井茶、台湾碧螺春茶、紅茶、包種茶、ウーロン茶、中国では、龍井茶、径山茶、安渓鉄観音茶、武夷ウーロン茶、ジャスミン茶について、その生産、製造および選別方法などについて視察した。ウーロン茶については特に複雑で高度な製茶方法であったが、龍井茶等の釜炒り製緑茶については比較的簡易であった。日本向けの蒸し製緑茶生産状況は、品種や栽培技術の程度から考えて、当分は下級品の生産が中心と思われたが、その潜在的な供給能力は非常に高いと思われた。