著者
宮部 滋樹 猿渡 洋 鹿野 清宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.246, pp.19-24, 2004-08-12
被引用文献数
1

本稿では,制御点で出力音を相殺するマルチチャネル音場制御とマイクロホンアレーを併用した,新たな小規模バージインフリー音声対話インタフェースを提案する.従来手法は,無音信号を再現するマイクロホン素子位置以外に応答音の再現点を制御点として設けているため,ユーザの位置を拘束していた.しかし提案手法は応答音を厳密に再現する制御点を設けないため,ユーザの移動を許容する.更に,応答音再現の制御点を設けないことにより,従来法では安定に動作させることができない少数のラウドスピーカ数でも安定なシステムを設計できる.実験により,従来法では安定に動作しない少ないラウドスピーカ数でも安定な制御が行えるということを示す.
著者
小野 順貴 Kien LE TRUNG 宮部 滋樹 牧野 昭二
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.336-347, 2014-04-01 (Released:2014-04-01)
参考文献数
69

マイクロホンアレー信号処理は,複数のマイクロホンで取得した多チャネル信号を処理し,単一マイクロホンでは困難な,音源定位,音源強調,音源分離などを,音源の空間情報を用いることによって行う枠組みである.マイクロホンアレー信号処理においては,チャネル間の微小な時間差が空間情報の大きな手がかりであり,各チャネルを正確に同期させるために,従来は多チャネルA-D 変換器を備えた装置が必要であった.これに対し,我々の身の回りにある,ラップトップPC,ボイスレコーダ,スマートフォンなどの,同期していない録音機器によりマイクロホンアレー信号処理が可能になれば,その利便性は大きく,適用範囲を格段に広げることができる.本稿では、非同期録音機器を用いたマイクロホンアレー信号処理の新しい展開について,関連研究を概観しつつ,筆者らの取組みを紹介する.
著者
牧野 昭二 ルトコフスキ トマシュ 宮部 滋樹 寺澤 洋子 山田 武志
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本プロジェクトでは、人が音の空間性を認識するときの脳活動に着目し、基礎研究を行なうとともに、このような空間性を有する音の聴取時に観察される特徴ある脳活動を利用したブレインマシンインタフェースの開発を行なった。今年度は、空間聴覚刺激に対する事象関連電位の統計的特徴に基づいた電極と潜時の選択手法を提案し、識別率を向上させた。音の出力法の試みでは、スピーカによる実音源と仮想音源でP300反応に個人差があること、視覚刺激より振幅が小さいこと、頭部伝達関数を利用した空間聴覚刺激が後頭部にP300を誘発させることを確認した。
著者
猿渡 洋 鹿野 清宏 戸田 智基 川波 弘道 小野 順貴 宮部 滋樹 牧野 昭二 小山 翔一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究では、高次統計量追跡による自律カスタムメイド音声コミュニケーション拡張システムに関して研究を行った。具体的なシステムとして、ブラインド音源分離に基づく両耳補聴システムや声質変換に基づく発声補助システムを開発し、以下の成果が得られた。(1)両耳補聴システムに関しては、高精度かつ高速なブラインド音源分離及び統計的音声強調アルゴリズムを提案し、聴覚印象の不動点を活用した高品質な音声強調システムが実現できた。(2)発声補助システムに関しては、データベース間における発話のミスマッチを許容する声質変換処理を開発した。実環境模擬データベースを用いてその評価を行い、有効性を確認することが出来た。
著者
宮部 滋樹
巻号頁・発行日
2013

科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)研究成果報告書:若手研究(B)2011-2012