著者
安井 希子 寄能 雅文 三浦 雅展
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.100, pp.13-18, 2009-06-18

マンドリン演奏におけるトレモロ音は減衰音の繰り返しによって得られる持続音であり,その音響信号の振幅は時間的に変動することから,「持続的変動音」であると言える.それゆえ,トレモロ音は聴取者に変動感を与える楽器音の一つであると言え,その変動感はトレモロ音に対する熟達度評価に何らかの影響を与えていると考えられる.本研究では,トレモロ音の変動感を変動強度で評価し,それが熟達度評価に与える影響を調査している.具体的には,演奏音および合成した模擬音を用いて,変動感を生じさせる要因と熟達度評価の関係を調査している.調査の結果,熟達したトレモロ音は変動強度が比較的小さい領域で演奏されていることが確認されている.
著者
安井 希子 寄能 雅文 三浦 雅展
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.81(2007-MUS-071), pp.87-92, 2007-08-02

純音又は広帯域雑音に対する変動音の変動感に関する研究は過去に報告されている.そして,遅い速度の変動音に対する変動感の評価指標として変動強度(Fluctuation Strength FS)が過去に提案されてあり,純音に対するAM音(AM SIN)において変調周波数が約 4Hzの時にFSは最大になると言われているしかし,減衰楽器の持続的な時間変動音の変動感とそれに対する主観評価に関する調査報告はほとんどないのが現状である.そこで本研究では,減衰楽器の持続的な時間変動音としてマンドリンのトレモロ音を取り上げ,トレモロ音の変動感とそれに対する主観評価の関係を調査している.
著者
安井 希子 寄能 雅文 三浦 雅展
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.81, pp.87-92, 2007-08-02

純音又は広帯域雑音に対する変動音の変動感に関する研究は過去に報告されている.そして,遅い速度の変動音に対する変動感の評価指標として変動強度(Fluctuation Strength FS)が過去に提案されてあり,純音に対するAM音(AM SIN)において変調周波数が約 4Hzの時にFSは最大になると言われているしかし,減衰楽器の持続的な時間変動音の変動感とそれに対する主観評価に関する調査報告はほとんどないのが現状である.そこで本研究では,減衰楽器の持続的な時間変動音としてマンドリンのトレモロ音を取り上げ,トレモロ音の変動感とそれに対する主観評価の関係を調査している.The "Fluctuation Strength (FS)" was suggested as an evaluation index of hearing sensation concerning modulated sounds of low frequency. Past studies had been investigated FS of modulated pure tones and broad-band noise, and clarified that FS for amplitude-modulated pure tone (AM SIN) with a modulation frequency within 4-8 Hz is large compared to the range outside of 4-8 Hz. However, few studies have been reported concerning the relation between FS and subjective evaluations for continuous sounds played by musical instruments. Therefore, the tremolo played by the Mandolin is employed here as harmonic sounds fluctuating of low rate, and investigated here is the relation between FS and subjective evaluations for continuous sounds using the Mandolin.
著者
藤沢 卓矢 岩見 直樹 寄能雅文 三浦 雅展
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.78, pp.161-166, 2008-07-30

ドラム演奏において正確なテンポ及び適切な強さで打叩するためには,ドラムスティックを制御する技術が必要である.ドラム演奏の練習において,ドラムスティックの制御を練習することを目的とした様々な演奏形態が存在し,そのような演奏形態において演奏される打叩パタンで用いられる奏法の一つにシングルストロークと呼ばれる奏法がある.シングルストロークはドラム演奏において最も単純かつ多用される奏法の一つである.これまでドラムスティックの制御に関する奏者の動作解析がドラムスティックの動作分析によって行なわれているが,奏者の生体的な情報を用いた解析はあまり行なわれていない.本研究では,筋肉が随意運動したときに発生する筋電位を表面筋電位として計測し,シングルストローク演奏時における奏者の腕及び手指の動作と演奏表現の関係について調査している.調査の結果,ドラム演奏者は十分なリラックスのもとに演奏を行なっていることが確認された.