著者
松下 戦具 柳澤 洋希 富田 瑛智 森川 和則
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第10回大会
巻号頁・発行日
pp.146, 2012 (Released:2012-07-20)

この研究では、人が自分の顔、知人の顔および他人の顔を見た時に知覚される歪みの大きさが調べられた。実験参加者は、標準刺激として正像の顔写真、比較刺激として正像と鏡像とが合成された顔写真を観察し、どちらがより歪んで(左右対称から離れて)見えるかを回答した。比較刺激の合成比率は系統的に操作され(正像20%:鏡像80%から正像-20%:鏡像120%のカリカチュア)、その比率によって歪みの度合いが操作された。実験の結果、正像と鏡像とを比較したときは、本人の顔においてのみ、正像がより歪んで知覚されることが明らかにされた。また、本人の正像の歪みの大きさ100%に相当する鏡像の歪みの大きさは約105%であることが示された。これらの結果は、自分の鏡像への順応が日常的に起こっており、知覚レベルの判断においても残効をもたらすことを示している。
著者
富田 瑛智
出版者
関西国際大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は飽きの発生と解消に関わる要因を検討する。特に,飽きの解消に焦点を当て,反復提示によって生じる飽きの時間変化について検討するものである.研究では,時間経過などを操作し,飽きを測定する主観評価,行動指標及び生理反応を取得し、発生および解消の過程を検討する.