- 著者
-
吉田 敏弘
石井 英也
松村 祝男
吉田 敏弘
林 和生
小野寺 淳
小倉 眞
松村 祝男
小倉 眞
古田 悦造
林 和生
野間 晴雄
小野寺 淳
松尾 容孝
原田 洋一郎
- 出版者
- 国学院大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2007
文化財保護法や景観法に基づく文化的景観の保全事業実施にあたり、保全対象となる文化的景観の選定にあたっては、文化的景観のAuthenticityを学術的・客観的に評価する必要がある。本研究では、「一関本寺の農村景観」と「遊子水荷浦の段畑」を主たる事例として、景観の価値評価を試行し、次のような5つのステップから成る基礎調査が有効であると判断した。(1)明治初期地籍図などに記録された伝統的景観の特質の解明、(2)伝統的景観(地籍図)と現景観との精密な比較、(3)近代以降の景観変化の過程とメカニズムの解明(土地利用パターンや作物、地割など)、(4)伝統的な景観要素残存の背景を地域の社会・経済・文化的側面から考察、(5)現景観の活用可能性の考察と保全の方向性の提示。なお、上記の作業をヴィジュアルに活用するため、GISの導入と時系列統合マップの構築が有効であることも確認した