著者
小松 昭英
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.89-102, 2010

スキーム、システム、サービスのプロジェクト・マネジメント・モデルはその登場以来、いろいろ議論されてきた。そして、特に最近は経営戦略がらみでスキームモデルについて議論されている。一方、そのマネジメントサイクルPDCAについてはあまり議論されていない。また、プロジェクトマネジメントが伝統的にプラントコントラクタの"Do"が議論されてきたことから、その議論が無意識的にコントラクタの"Do"の視点からされることが多い。そこで、マネジメントサイクルおよびオーナとコントラクタとのコラボレーションという視点から、プラント、プロダクト、ビジネス、行政の領域を網羅するマネジメント・フレームワーク・モデルとその各領域の典型的なプロジェクトモデルとそれらの相互関係について考える。
著者
小松 昭英
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2013年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.161-164, 2013 (Released:2013-09-19)

円高が過去のものになりつつあるが、外需依存の景気回復途上にあった我が国の多くの企業にとっては、耐え難い衝撃であった。にもかかわらず、その耐え難い衝撃にも耐えて業績を伸ばした企業もあった。しかし、それらの企業のほとんどが商業であった。何はともあれ、それらの企業のビジネスモデルがどのような経緯を経て成長してきたかを、時系列的に財務データを分析して、主要な有形資産(機械装置または工器具備品)と無形資産(ソフトウェア)の投資効果という財務視点から検証して、ビジネスデザインのベンチマークとする。
著者
小松 昭英
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
一般社団法人国際P2M学会誌
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.129-140, 2011-10-01

今や、地球社会は自然資源の枯渇、地球温暖化、自然環境の劣化などの諸問題に当面している。さらに、我国には経済力の相対的低下に加えて、巨大な自然災害にも見舞われ、広域にわたる地域社会の再建が焦眉の急となっている。一方、プロジェクトマネジメントの世界では、プラント建設プロジェクトや情報システム構築プロジェクトに比べて、社会システムを直接対象とする一般的枠組みについて十分に議論されてこなかった。そこで、企業、行政などのプロジェクトドメインに、あらたに企業、行政、住民を対象とする社会ドメインも加え、システムズ・アプローチによる、社会システムのスキームモデル構築について検討する。
著者
小松 昭英
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.124-132, 2009-09-12

既に製造業企業約660社について、その設備投資および情報投資効果の事後評価を行い、設備投資および情報投資の各々の利益率をもとめた。しかし、設備投資あるいは情報投資より大きいこともある研究開発費の利益率については未検討である。特に研究開発費の大きい製薬業企業については、その研究開発費利益率の検討は不可避と考える。そこで、既に発表した設備投資と情報投資の2変数モデルに研究開発費を加えた拡張3変数モデルを適用し、大手製薬企業25社について検討する