著者
小池 郁子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.189-189, 2008

本発表は、西アフリカ・ヨルバの神々であるオリシャを崇拝するアフリカ系アメリカ人の社会宗教運動をとりあげる。本発表の目的は、運動の集団的な拠点であったオヨトゥンジ村が衰退した後に、オリシャ崇拝者が米国の各地に個別に設立したオリシャ崇拝・コミュニティと地域社会との関係について考察することである。米国各地の地域社会はオリシャ崇拝者をいかに受容し、また、受容しなかったのかについて事例をもとに考察する。
著者
小池 郁子
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、アメリカ黒人の社会運動において、性(ジェンダーとセクシュアリティ)がどのように位置づけられてきたのかを、アフリカ由来の神々、オリシャを崇拝する運動を事例に考究した。そのうえで、「少数派のなかの少数派」として強調されることの多い黒人女性や、黒人の男性同性愛者が、オリシャ崇拝運動といかに関わってきたのかを文化人類学的視点から考察した。また、彼らが運動と関わることで、宗教文化の実践や運動の実践形態がいかに変容したのかを分析した。
著者
田中 雅一 江田 憲治 小池 郁子 高嶋 航 上杉 妙子 金 柄徹 田辺 明生 福浦 厚子 森田 真也
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究プロジェクトの目的は、ナショナリズムや国民国家創出との関係で論じられてきた軍隊をトランスナショナルな視点から分析することにある。対象は、在日・在韓米軍を含むアジアの軍隊に限り、歴史・人類学的なアプローチをとる。自衛隊のイラク派兵の影響から在韓米軍の再編による地域への影響に至るまで、その研究成果は多岐にわたる。基地反対運動や平和運動もまたトランスナショナル化していることが明らかになった。