- 著者
-
小池 郁子
- 出版者
- 京都大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2009
本研究の目的は、アメリカ黒人の社会運動において、性(ジェンダーとセクシュアリティ)がどのように位置づけられてきたのかを、アフリカ由来の神々、オリシャを崇拝する運動を事例に考究した。そのうえで、「少数派のなかの少数派」として強調されることの多い黒人女性や、黒人の男性同性愛者が、オリシャ崇拝運動といかに関わってきたのかを文化人類学的視点から考察した。また、彼らが運動と関わることで、宗教文化の実践や運動の実践形態がいかに変容したのかを分析した。