著者
小田 慶喜 池田 みよし 三浦 敏弘
出版者
身体運動文化学会 関西支部
雑誌
身体運動文化論攷 (ISSN:18826598)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.51-66, 2006-03

It is recognized that Miyazawa's literature is not understood easily. But Miyazawa's onomatopoeia is perceived by his words as an expression of the physical sense experienced in his life. In the modernized world,human being forgets human essence and physical sense, and is losing sight of environmental problems in future. The effort to train the sense of the body and to express is important,the physical education helps the expression of the sense of the body. The sense of the body is expressed as words and literature. When the body activity is experienced in physical education, the rythm and the change are drawn out. The education should offer the civilization and nature feel overall,and a lot of expression activities including the body by sense as an important role of the overall education.Expressing the sense of the body by a variety of methods contributes to fostering the sensibility.
著者
三浦 敏弘 小田 慶喜
出版者
関西大学人間健康学部
雑誌
人間健康学研究 (ISSN:21854939)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.19-29, 2011-11-30

Individuals with disabilities have always participated in society, but for various reasons they have become more visible in the 21st century than in those previous. Naturally, the handicapped person has the same right as able-bodied people to play sports and live healthily. Especially, it is necessary to do sports to create a healthier lifestyle for all people, including the disabled, ranging from infants up to senior citizens. The students in the Department of Health and the Well-being at Kansai University have to learn the special techniques and mentality required to support challenged people in this cause. We are planning and executed "adapted" sports for challenged people. Specifically, Therapeutic Recreation, Project Adventure, Nature Game, Sitting Volley-ball, Flying Disc, Goal Ball, Sports Chanbara, Wheelchair Marathon and Blind Running are all contained within our program.
著者
小田 慶喜
出版者
姫路獨協大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1993

本研究の目的は車いす競技者の運動処方やトレーニング処方を呼吸循環器系の反応を中心に系統立てようとするものである。世界的に車いすマラソン競技は注目され、その競技者のレベルが年々向上している。しかも、競技スポーツ仕様の車いすに関する研究は、メカニカルな組み合わせや材質に集中するようになってきている。しかし、運動生理学的分析を用いたトレーニング処方が少ないことが、競技を安全に実施する時に大きな障害となっている。今回は初心者が参加することを想定し、車いすマラソン競技を希望する学生を被験者として測定を実施した。被験者は21歳学生(第12胸椎脱臼骨折脊髄損傷による両下肢の機能全廃)であり、普段は生活用車いすで移動をしている。次年度からのトレーニング効果に関する研究を考慮して、意図的に競技の為のトレーニングを負荷しない状況を設定した。車いすマラソン競技として抽出した10kmから42.195km(実際の競技時間は、30分48秒から2時間46分)までの10回の車いす競技に参加した結果、走行中の心拍数は平均173.2±2.9拍/分であった。この競技者の実験室でのピーク心拍数は201拍/分(トラックにおける12分間走トライアル中の心拍数は189.5拍/分)であったことから、走行中は86.2%HRmaxの運動強度で進退運動を実施していた。車いす運動を全身運動としてとして評価しているが、局所運動としての腕運動の評価も今後の課題となる。一般道路を使用して実施される競技は、高低差を分析条件として加えなければならないため、距離だけを単純に比較することは問題がある。しかし、同一競技会に2度目の参加をした場合、6.2%の記録の向上が認められたが、有意な差は認められずほぼ同程度の体力を維持し続けたことが推定される。同時に測定した皮膚温の変化を分析すると、高温環境下での運動においては、一般市民ランナーに対する注意と同じ方法で対処できるが、低温環境下においては、環境温に機能を失っている脚の温度が接近していき、今後の課題として、脚抹消循環の体温低下による全身運動への影響を検討する必要があろう。
著者
木村 みさか 平川 和文 奥野 直 小田 慶喜 森本 武利 木谷 輝夫 藤田 大祐 永田 久紀
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.175-185, 1989-10-01
被引用文献数
35 16

60歳以上の高齢者の運動能力の検討やトレーニング効果の判定のための基礎資料を得るために, 体力診断バッテリーテストを約900名の高齢者に実施し, その結果について, 男女別, 年齢階級別に検討して, 以下の結果を得た.<BR>A.体力テストの測定値の分布については, 男女とも, ステッピング, 垂直とび, 握力はほぼ左右対象であるのに対し, 息こらえは正の歪み, 体前屈は負の歪みを示し, 片足立ちは5秒以下に6割以上が分布していた.片足立ち, 忌こらえ, 体前屈はステッピング, 垂直とび, 握力より分布幅が大きかった.<BR>B.垂直とび, 握力, 息こらえの平均値では男子が, 体前屈では女子が有意に高い値を示したが, ステッピングおよび片足立ち, 息こらえには男女差が認められなかった.<BR>C.体力テストの成績は, 息こらえを除いて男女ともすべての項目で, 年齢に伴って低下していたが, その低下の割合は体力要素によって異なっていた.加齢による低下は, 体重を移動させたり, 複雑な神経支配を必要とする項目で特に大きかった.<BR>D.体力テストの成績は, 男女とも各項目間で有意の相関が認められた.<BR>本調査の経験から, この体力診断バッテリーテストは, 高齢者にとって比較的身体的負担が少なく, メディカルチェックとして安静時の血圧測定と膝・腰などの運動器の障害を問診する程度で安全に実施できることが判明した.また本方法による高齢者の体力の標準的な数値を得ることができた.この基準値は高齢者の必要体力や高齢者に適した運動について検討を加えるのに有用と考えられる.